2005年05月31日

『ザ・ベスト・オヴ・ジ・アンディ・ウィリアムス・ショウ』下

 アンディ・ウィリアムスに、たくさんの美しい歌の中でもいちばんリクエストが多い歌だと、「イパネマの娘」は「グレート・ソング」だと紹介されて、トムは照れ笑いを噛み殺すように俯き、ヴィオラォンを弾き始めます。そして歌い始めます。ポルトガル語。その声がとても小さいので、アンディ・ウィリアムスはマイクをトムに向け直します。

 トムは非常に厳しい表情で歌っています。眉を吊り上げて歌っているので、知らない人が見たら怒っているのではないかと思うのではないでしょうか? それにしても美男です。バックにはドラムスとピアノの音が聴こえていますがバンドの姿はありません。

 サビからはアンディ・ウィリアムスが歌います。もちろん英語です。ようやくトムの表情が柔らかくなります。アンディ・ウィリアムスは最後の「tall and ten and young and lovely」の「young」が出てこなかったみたいで、手拍子をしながらごまかそうとします。トムがスキャットのバックヴォーカルの音量を上げてアンディ・ウィリアムスを援護します。「she doesn’t see」「por causa do amor」のところの掛け合いはシナトラとのデュエットと同じです。そう言えばあのシナトラのショウの「イパネマの娘」のデュエットととても良く似ている映像です。あれはこのシーンを元にして製作されたものだったのかもしれませんね。

2005年05月30日

『ザ・ベスト・オヴ・ジ・アンディ・ウィリアムス・ショウ』上

 アンディ・ウィリアムス・ショウにトム・ジョビンが出演したことはもちろん知っていましたし、当時日本でも放送されたその番組を観たという人も何人もいるのですが、その場面を収めたDVDが発売されています。

 ただしこのDVD、米国版のみなんですね。よってリージョンコードは1。我が国の普通のプレイヤーではおそらく観られないものと思われます。でも僕はパソコンで難なく観ることができました。

 収録されているトムとの共演は「イパネマの娘」一曲のみ。そのシーンが始まるところで、六五年三月十五日という日付が出ます。このあとに登場するジェリー・ルイスとの映像にも同じ日付が入っているので、一回の放送にトムとジェリー・ルイスの両方がゲスト出演したようですね。(続く)

2005年05月29日

7万アクセスを超えました

5月27日までのアクセス数が、70171と、7万を超えていました。感謝です。
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2005年05月28日

帰国

5日間ロスアンジェルスにいました。もちろん仕事です。

5月のLAではあちこちでジャカランダの紫とあの独特の香りに出会うことができます。あと僕が知っている街では11月のシドニーですね。ブラジル原産のこの有名な紫は世界中の初夏を彩っているのではないでしょうか?

そのほかには別に書くこともないのですが、帰りの飛行機にはマライア・キャリーという歌手が乗っていて、飛行機を降りたところで握手。別に好きでも何でもないんで(と言うよりも良く知らないのです)申し訳ないんですが。かなり愛想のいい肥ったおばさんでしたよ。ちょっとダイエットした方がいいと思うな。
posted by naoki at 21:58| Comment(13) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月23日

数日間書き込めません

今日から数日間、書き込みができないところにおりますので、ご容赦ください。週末には戻ります。

カエターノもそうだけど、ルラ大統領と入れ違いになってしまいました(ブラジルに行くわけではないですが)。
posted by naoki at 09:25| Comment(11) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月22日

ボサノヴァ関連の新刊

タワーレコード吉祥店に行ったら、「決定盤ボサ・ノヴァCD100選」という本が並んでいました(まだ買っていないのですが)。著者は(僕は存じ上げていないのですが)柿木央久さん。

http://nifty.bk1.co.jp/product/2556592
こういう書籍がどんどん出るのは喜ばしいことだと思います。
posted by naoki at 19:22| Comment(13) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月21日

5月21日に聴いたレコード

 先日、ある若い方から、「**さんは(ここ僕の本名が入ります)、現代の音楽は聴かないんですか?」と言われて、「げ、げ、現代の音楽?」とのけぞってしまいました。僕が聴いているのは全部「現代の音楽」のつもりなのですが……。

 さて、先日の「今日聴いたレコード」が内輪で好評だったので(たぶん内輪だけだと思うけど)、またやります。

 世間はカエターノの来日で盛り上がっているのに、こういうネタで申し訳ありません。

 今日の東京は晴れ、夏を思わせる暑い一日でした。

*六時四十五分起床。

*相方と朝食[昨夜の肉じゃがを温めて食べる](BGMなし)。

『パッサリン/アントニオ・カルロス・ジョビン』AB面(入浴)

『レイ・ブライアント・アローン・アット・モントルー』AB面(以下、掃除をしながら)

『タイガー・イン・ザ・レイン/マイケル・フランクス』A面

『ロード・ソング/ウェス・モンゴメリー』A面(以下、原稿を書きながら)

『メウス・カロス・アミーゴス/シコ・ブアルキ』A面

*相方と外出。昼食[銀座・天龍で餃子(!)]。僕は勤め先へ。相方はスクラップブッキング教室へ。僕は三時間くらい仕事をしてから帰宅。

『フランシスコ/シコ・ブアルキ』A面(以下、また原稿を書きながら)

『バッハ・フランス組曲第一集/グレン・グールド』AB面

『ベートーヴェン・ピアノソナタ八番・九番・十番/グレン・グールド』A面

*相方と散歩。公園でビール。夕食の材料を買い出し。

『フスティシア/エディ・パルミェーリ』A面(以下、夕食(ハッシュドビーフ)を作りながら)

『オン・ファイア/バーニー・ケッセル』B面

『ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ/ホレス・シルヴァー』A面(煮込みに入る)

『ルイス・ヴァン・ダイク・プレイズ・レノン・マッカートニー』A面

『リー・コニッツ・ウィズ・ウォーン・マーシュ』A面

『ア・ソング・フォー・ユー/カーリン・クローグ』A面

*以上、全部LPでした。

*なるほどやはり「現代の音楽」ではないように見えるのかなあ。

*それでもってこれから夕食です。
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2005年05月20日

ピーターのこと

昨夜ヴァスコのライヴでピーターに会って「たぶん三年ぶりだよね」と言われてびっくりしてしまいました。ちょっと連絡をサボっていると、時間があっという間に経ってしまいます。いかんいかん。

しかし彼のピアノはいい。実にいい。昨夜、何かの曲でラストに延々とアドリブを弾き続けて結局「三月の水」になっちゃったあたりは、マイルスの「枯葉」のハンク・ジョーンズみたいだった!

もし、いいピアニストを探しているという方がいらしたら、取り持ちますよ。ボサノヴァやジャズを歌っている方などで、「本当にいいピアニストを探している」という方がいらしたら、ご紹介します。

ピーター・セントレジャー。推定52歳。一見ジョー・ジャクソン。阿佐ヶ谷在住。三児の父。クインズランド州生まれのニューサウスウエールズ州育ち。フェイヴァリット・ピアニストはビル・エヴァンスと言っていたように記憶します。でもいろいろなスタイルを吸収して自分のものにしているので、**派という感じはしませんね。

要するにいいミュージシャンなわけで。
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2005年05月19日

ヴァスコ・バック・イン吉祥寺

今夜は吉祥寺サムタイムで我が友ヴァスコ・デブリートの演奏を聴きました。ピアノはピーター・セントレジャー、ドラムスはテキーラ。オリジナルが3割、あとのほとんどはトム・ジョビンという選曲でした。

ヴァスコと会うのは数ヶ月ぶりになってしまいました。いろいろな思いが頭を過ぎります。でも楽しかった。ヴァスコの「ヴィジョンズ」に入っている「アグアス」は、ホント、名曲だと思います。一人でも多くの人に聴いて欲しい。

ピーターもいつもの通り冴え渡っていました。楽しかった。オージーオージーオージー、オイオイオイ!

ところでヴァスコは30年来の友人だったルイザォンさんのミサには行かなかったそうです。「行くべきだったと思う。でも彼を生きている姿で記憶しておきたかったんだ」と言っていました。
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2005年05月18日

エリコ・ヴェリッシモ「遥かなる調べ」

 これも彩流社から出ているエリコ・ヴェリッシモの「遥かなる調べ」についてちょっと述べておこうと思います。

 エリコ・ヴェリッシモは、ジョルジ・アマードと対を成すようなところに位置している、ブラジル文学のもう一方の大家です。ジョルジ・アマードがあまりにもバイーア的であるのに対して、エリコ・ヴェリッシモはあまりにもリオ・グランヂ・ド・スール的です。この作品にしても、背景を知らずに読み始めればヨーロッパのどこかの町の物語のように読めてしまうかもしれません。リオ・グランヂ・ド・スールに行ったことのない僕は、ブラジルよりもアルゼンチンの町並みを思い浮かべながらこの小節を読み進めました。

 出だしはちょっと退屈な気がするのですが、知らず知らずのうちに引き込まれてしまいました。いわゆる教養小説(ビルドゥングスロマーン)なのですけれど、同時に欧州の貴族社会の終焉(=近代の終焉)を描いています。また、イタリアからの移民を早くから受け容れてきたブラジル南部ならではの作品だと思います。

 ところで、ヴェリッシモに対するトム・ジョビンの思いの一端は「サウンドトラック」でも述べましたが、ヴェリッシモ家と同様にジョビン家もまた、ポルトガルからリオ・グランヂ・ド・スールに移住してきた名家でした。そして、トムの父親ジョルジは、貴族の没落を一身に引き受けてしまった人だったのではないかと思います。そのような意味において、この小説に出てくる青年ヴァスコにはのちのトムを連想させるところがありました。

 でも帯の言葉の「ブラジル版赤毛のアン」はちょっと違うような気がする……。

 それと、トムが音楽を担当して映像化したヴェリッシモの「時と風」は、翻訳が出ないものでしょうか? 二千ページを超える作品だというので、原書で読むのは命がけになりそうなんですよね……。
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2005年05月17日

カエターノ来日

カエターノの来日公演、始まったんですね。中原仁さんのブログに昨日の曲目が掲載されています。

僕は前にも書いたように、今回は物理的に無理なので行けません。まあ、また次のチャンスに、と思います。

皆さんどうぞ楽しんできてください。
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2005年05月16日

『隣の少女 The girl next door A menina do lado』 下

 冒頭、ちょっとどきっとさせられる場面はあるけれど、これくらいであれば誰でも観て問題のない映画だと思います。中年男性と少女の恋愛を描いたなかなかにチャーミングな作品。十六歳以上であればオーケーですね(これに比べて「ガブリエーラ」は20歳以上というところでしょうか?)。

 音楽は、「アス・プライアス・ヂセルタス」がメインテーマのような扱いで全編にわたって何度も使われています。そのほかには「太陽の道」が流れたシーンも。あとは、ほかでは聴いたことのないメロディの断片がいくつか登場します。それらのほとんどはフルートを使ったシンプルな演奏。ちなみにこの映画の音楽の編曲はパウロ・ジョビンが担当しています。

発売元 ニューセレクト
販売元 日本コロムビア

2005年05月15日

『隣の少女 The girl next door A menina do lado』 上

 サウンドトラックについて書いていて、発見し、入手し、確認した映画のVHSがあります。「愛と微笑みと花」のフィルモグラフィでは書き漏らしてしまったことになります。だからそのフィルモグラフィの補稿のつもりで、この映画を紹介します。

『隣の少女 The girl next door A menina do lado』

 アルベルト・サルヴァ監督。主演はフラヴィア・モンテイロ(アリシ)とヘジナルド・ファリア(マウロ)。そして、音楽はアントニオ・カルロス・ジョビン。一九八八年作品。八三分。日本でソフトが出ていたとは知らなかった。

 最初にVHSのパッケージに記載されているコピーを紹介しましょう。まずは表面から。

「愛の悪戯が/忘れられない……」

「禁じられた愛の行方が各国で一大センセーション」

「美少女、アリーシ。中年作家、マウロ。ひと夏の危険な恋」

 ついでに裏面も。

「恥じらいが好奇心に変わる時、少女の体に、奔放な欲望が走った」

「まぶしいほどの性の戯れが、太陽の光に溶けてゆく」

 で、いったいどのような「愛の悪戯」や「性の戯れ」が描かれているのだろうとどきどきしながらヴィデオテープをセットしました。(続く)

2005年05月12日

トムとサウンドトラック 8

 トム・ジョビンがテレヴィのために直接創作した曲の中でいちばん成功したのは、ジルベルト・ブラガのミニ・シリーズ「黄金の歳月Anos dourados」のために作った、シコ・ブアルキとの共作の一九八六年のボレロでした。

 ジルベルト・ブラガは五年後に、「世界の所有者O dono do mundo」でトムに改めて協力を要請し、「ルイーザLuiza」と同じくらいロマンティックで女性的なワルツ「ケリーダQuerida」を受け取ります。さらに一九九九年には、ジルベルト・ブラガの新しいテレヴィ・ドラマ「欲望の力Força de um desejo」が、アナ・ジョビンのために五年前に作られていた「テーマ・パラ・アナ」をオープニングテーマとして獲得することになりました。

*参考「カンシオネイロ・ジョビン」

2005年05月11日

トムとサウンドトラック 7

 トムにとって、エーリコ・ベリッシモ原作のミニ・シリーズに音楽をつけることは名誉以上のものでした。それはトムのガウショ的なルーツとの再会であり、ポルト・アレグレでは名家だったベリッシモ家に対する、自分の父親へのあてつけ的なオマージュでした。

 一九八五年三月、ソン・リブレ・スタジオで、ピアノのトムとバンダ・ノヴァ、ヴォーカルはゼー・ヘナート、クレイトンとクレヂル、コンジュント・ファホウフィーリャで、『時と風O tempo e o vento』のサウンドトラックは録音されました。そのアルバムにはトムの曲は全部で6曲入っていました……「パッサリンPassarim」、「シャンソン・ポワ・ミッシェルChanson pour Michelle」、「バングザリアBangzália」と、あとの三曲にはホナルド・バストスの歌詞がついていました(「ホドリーゴという隊長Um certo capitão Rodrigo」、「セニョーラ・ドナ・ビビアーナSenhora dona Bibiana」、「ホドリーゴ、私の隊長Rodrigo, meu capitão」)。

 トムは彼とヴィニシウスの古い歌「最後の春Derradeira primavera」も、ミッシェル・ルグランの新しい編曲で挿入することを望んでいましたが、シリーズのプロデューサーは拒否権を行使しました。その曲がすでに「ポルト・ダス・カイシャス」のサウンドトラックに含まれていたからではなく、言い訳としては、歌手[インテルプレチ]のカリオカかつバイアーナのナナ・カイミがシリーズの明らかに南部的なトーンをぶち壊す可能性があるからでした。(続く)

2005年05月10日

トムとサウンドトラック 6

 現在トム・ジョビンのドキュメンタリー・フィルムの制作に関わっているマルコ・アルトベルグは、「Fonte da Saudade」の最初の脚本を手にする前から、そのサウンドトラックを作曲できるのはトムだけだということがわかっていました。その映画はエレーナ・ジョビンの本「Trilogia do assombro」を脚色したものでした。トムは迷わずこの仕事を引き受け、一曲のボレロと一曲の擬似タンゴを書き上げました。

 その過程で、トムに何かが起こりました。彼はそのインスピレイションを「妹の顔」だと思いました。でもその曲「パッサリン」は結局ほかのサウンドトラックに収録されます。それは映画ではなくテレヴィの、一九八五年にオンエアされたミニシリーズ『時と風O tempo e o vento』でした。

 それ以前にトムは、世界中の異なる場所の子供の遊びについてのノルウェーのドキュメンタリー(ジョルジン・レスの「Moments of Play」)のために「パト・プレート」を作曲しました。そして、ジャルマ・リモンジ・バチスタの「Brasa adormecida」(一九八五年)とアルベルト・サルヴァの「A menina do lado」(一九九〇年)のサウンドトラックの仕事をしました。

 また、アナ・マリア・マガリャンエス監督の「Exotique」におけるテーマ「It’s Ten O’Clock」は、「冒険者」のサウンドトラックのために作曲したサンバ・ボサノヴァ「リメンバー」のヴァリエーションでした。(続く)

2005年05月09日

トムとサウンドトラック 5

*少し間が空いてしまいましたがサウンドトラックの話を続けます。

 一九八二年、プロデューサーのルイス・カルロス・バヘットと映画作家のブルーノ・バヘットは、ジョルジ・アマードの小説「ガブリエーラ、クローヴにシナモン」をソニア・ブラーガとマルチェロ・マストロヤンニで映画化しました。トムはガル・コスタのヴォーカルで爆発的に売れた主題歌「ガブリエーラ」だけでなく、ヴィニシウスと共作してトランクに保管されていた古い曲「イリェウスIlhéus」を加えて九つの短い曲を作りました。

 それと比べると量の少ない仕事でしたが、翌年にはミゲル・ファリア・ジュニアが発掘したヴィニシウスとカルロス・リラのボサノヴァ・ミュージカル「貧しい金持娘Pobre menina rica」の映画版「偉大な愛を生きるためにPara viver um grande amor」のプロジェクトに参加。シコ・ブアルキと共作した曲を含めて三つの作品……「ア・ヴィオレイラA violeira」、「君たち、僕は見たMeninos, eu vi」、「イマジーナImagina」……が映画で使われました。最後の曲は四十年前から楽譜ができていた曲でした。(続く)

2005年05月08日

5月7日に聴いたレコード

 先日、あるライヴでお会いした方に、「最近は何を聴いていますか?」と訊かれて、「最近はあまり音楽は聴いていませんね。強いて言えばバッハを良く聴いていますね」と答えたら、「そうですか?」と何だか淋しそうな顔をされてしまいました(Mさんごめんなさい)。

 その時から「最近自分は何を聴いているのだろう?」と思っていたのですが、今日は久し振りに何枚もレコードを聴いたので、聴いたレコードのタイトルをメモしておきました。

 しかしまあ、まったく一貫していないですね。滅茶苦茶ですね。こんなリストが何かの役に立つとは思えないのですが……。

 なお、今日の東京は曇りのち快晴でした。

*六時起床。仕事に出掛ける相方を見送る。

*朝食[一人で目玉焼きを作って味噌汁を温めて食べる](BGMなし)。

『モレンバウム2 サカモト/CASA』B面(入浴)

『ピシンギーニャとベネジート・ラセルダ』A面(洗い物、机の周りの整理)

『プライズ・ウィナーズ/ケニー・ドリュー』A面(以下、机に向かって原稿を書きながら)

『ヒア・カムズ・ザ・サン/ニーナ・シモン』A面

『ブラームス・クラリネット五重奏曲ロ短調/レオポルド・ウラッハ』AB面

『フィンランディア/カラヤン・シベリウス名演集』A面

『マル・ウォルドロン・プレイズ・エリック・サティ』B面

*昼食[一人で焼きうどんを作って食べる](BGMなし)。

『ザ・グレイト・ジャズ・トリオ/アット・ザ・ヴィレッジヴァンガード』A面(以下、また原稿を書きながら)

『ア・ムジカ・ヂ・エドゥ・ロボ・ポル・エドゥ・ロボ』A面

『我が愛するブラジル/クララ・ヌネス』B面

『ジェラシー/デューク・ジョーダン』A面

『ビフォー・ザ・レイン/リー・オスカー』A面

『チキン・スキン・ミュージック/ライ・クーダー』B面

『サタデイ・モーニング/ソニー・クリス』B面

*一時間ほど音楽を止めて仕事に没頭。

『バッハ 音楽の捧げ物/カール・リヒター』AB面(引き続き原稿を書きながら)

『ラヴェル ピアノ作品全集/モニク・アース』CD1

*散歩。公園でビール。夕食の材料を買い出し。

『われらの時代/シエラ・マエストラ』A面(以下、夕食(チキンカレー)を作りながら)

『アントニオ・ブラジレイロ/トム・ジョビン』A面

*相方が帰ってくる。夕食。スカイパーフェクトTVでラグビーを観ながら。BGMなし。ビールあり。

*「ラヴェル ピアノ作品全集」だけがCDで、あとは全部LPです。

*LPを片面ずつ聴くのは、その昔勤めていたジャズ喫茶の習慣の名残です。
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2005年05月06日

ジョルジ・アマード「砂の戦士たち」

 僕が「三月の水」と「愛と微笑みと花」でお世話になっている彩流社という出版社は、ブラジル文学(+ポルトガル文学)の出版に意欲的な、奇特な(?)出版社でもあるのです。同社から出版されているブラジル文学作品を、折を見て少しずつ紹介していきましょう。

 ブラジル文学界最大の巨星の一人、ジョルジ・アマードの小説は、彩流社からこの「砂の戦士たち」と「カカオ」の二冊の翻訳が発行されています。「砂の戦士たち」は一九三七年の作品で、アマードの初期の代表作であり、「社会主義リアリズム」時代の最後の作品とされています。サルヴァドールのストリート・チルドレンの苦難の生活を描いているのですが、タッチが実にモダンなこともあって、七〇年前の作品とはとても思えません。また、基本的には哀しい話なのですが、後半はある種の希望に満ちていますし、アマード独特のユーモアも随所に散りばめられています。ジョルジ・アマードという作家を知るには最高の一冊だと思います。

 個人的には、ニュウトン・メンドンサは絶対に若い頃にこれを読んでいたはずだよなあと、そういう読書体験もあって社会主義思想に目覚めていたはずだよなあと思います。

 あと、この「砂の戦士たち」と並んで多くの国で翻訳されている「ガブリエーラ、クローブにナシモン」も彩流社からぜひ出して欲しいなあ。トム・ジョビンがらみでもありますしね。
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2005年05月05日

上田力さんのライヴのご報告

 昨日は栃木県佐野市の「6月の森」で、上田力さんの32回目の「ジョビン・マイ・ラヴ」のライヴを聴きました。

 世の中には、深夜に聴くべき音楽もあれば、朝に聴くべき音楽もあり、都会で聴くべき音楽もあれば、ビーチで聴くべき音楽もあると思います。

 でもトム・ジョビンの音楽を聴くのに、ちょっとした山あいの、緑の中の、池の畔の、木造のライヴ・レストランというのは、これ以上ないシチュエイションだったように思えます。加えて、初夏の、良く晴れた日の、夕方から日没にかけてという時間帯も、本当にちょうど良かった。

 ミュージシャンも皆リラックスして、最良の演奏を聴かせてくれたと思います。

 いつもながら吉田さんのビリンバウで始まる「ボト」と、綾ちゃんのヴォーカルが冴えた「ソ・ダンソ・サンバ」が秀逸でした。

 僕もセカンドステージで、ちょっとだけお話をさせていただいて。

 東北道の渋滞はものすごかったですが、楽しい一日でした。

 ミュージシャンを紹介しておきます。

上田 力     Piano
吉田 和雄    Drums
古屋 栄悦    Bass
松崎 義一郎   Bassoon
池田 雅明    Trombone
黒澤 綾     Voice
posted by naoki at 20:59| Comment(13) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする