2005年09月29日

10万アクセスを突破しました

いつもご覧いただいてありがとうございます。9月28日までのアクセス数が100,241件となり、10万件を突破しました。昨年10月10日の開設以来、354日目のことでした。

さっきからいろいろと調べていたのですが、

1日平均アクセス数:283件
最多アクセス日:2004年10月13日 920件
最少アクセス日:2005年9月9日 126件
投稿記事数:271本
1記事投稿頻度:1.3日

という感じです。最多アクセス日は昨年のジョアン・ジルベルトの最終公演の翌々日でした。

最初は1〜2ヶ月、せいぜい2〜3ヶ月で終わりにするつもりでいたのですが、ここまで約1年近くも続けてこれたのは、ご覧いただいている方々からの励ましのお言葉があったからです。どうもありがとうございます。

さて、本気で何かのお礼を考えなければと思っています……。

明日までに考えます。
posted by naoki at 23:45| Comment(13) | TrackBack(1) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月28日

「ラティーナ」86年10月号

 仕事で降りた駅でふらりと入った古本屋で、「ラティーナ」1986年10月号を見つけました。トム・ジョビン来日時の上田力さんによるインタヴューの掲載号です。

 これ、その昔引っ越しの時にゴミとして捨ててしまって以来、ずっと手元になかったので(上田さんの記事のコピーは手に入れていたのですが)、ようやく再入手できて嬉しいです。

 今ページを捲って感慨深いのは、トム・ジョビンのインタヴューは巻頭記事ではないのですね。一番目にジルベルト・ジルの来日インタヴュー、二番目にアストル・ピアソラの来日インタヴュー、トム・ジョビンは三番目です。今構成したらどういう順序になるでしょうねえ。

 ところで上田さんによると、この時の通訳の技術に問題があったそうで、なるほど紹介されているトム・ジョビンの言葉は、断片的で、不自然です。

 でも内容は極めて示唆に富んでいるので、いつか改めてこの時のインタヴューの新しい訳をご紹介できる日が来ると良いですね。

2005年09月27日

A.シェヂアックによる「イパネマ」図説

アルミール・シェヂアックと言えば、彼が編纂したトム・ジョビンの楽譜集全3巻がルミアールから出ていますが、その第3巻に非常に面白い図があります。

「ガロータ・ヂ・イパネマ」の歌詞を波の図の上に配したものなのですが、その図を使ってアルミールは、この曲がいかに「比喩的楽曲」であるかを説明しています。要するに、メロディが歌詞を暗示しているということ、その2つがいかに関連し合っているかということを、波が次第に高くなるその図を用いて説明しています。面白いです(その文章をまとめているのはタリク・ヂ・サウザ)。

この図、ちょっとした発明だと思うのですが、話題になることはないですね。メロディの高低とバランサ(スウィング)の感覚とフレイズの区切りが一目でわかるのですが・・・・・・。

まあ、楽譜があればこんな図はいらないのですかね。
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2005年09月26日

『クララ・ヌネス・カンタ・トム&シコ』

 以前にクララ・ヌネスが「Sabiá」を歌っているアルバムを紹介したことがありましたが、そのクララのトム・ジョビンとシコ・ブアルキの作品集が今年発売されました。タイトルも、『クララ・ヌネストムとシコを歌う』。

 彼女は晩年の印象が強烈なだけに、このような若き日の録音を聴くと、「これがクララ・ヌネスなの?」と思ってしまいます。しかしその歌唱はさすがに絶品。後年に比べると、みずみずしさというか、「揺らぎ」があるのがとてもいい。アレンジは古臭いのですが、そういうものを補ってあまりある何かがあります。

 一曲挙げるとしたら、「Insensatez」かな。

2005年09月24日

『Songbook As 101 melhores cancoes do seculo XX 1』

 さっきまで別のアルバムのことを書こうと思っていたのですが、窓を全開にして風を入れながら昨日買ってきた『Songbook As 101 melhores canções do século XX 1』を聴いていたら、どうしてもこれを書かねばという気になってきて。

 選曲はアルミール・シェヂアック。製作はジーザス・シェヂアック(息子でしょうか?)。「A」から「C」までの全12曲を16のトラックに収録していますが、どのトラックもすばらしいです。

 いつ録音されたのかわからないけれど、大半のトラックはアルミール・シェヂアックの死後なのではないかと想像してしまいます。こんなに気合の入った録音は、アルミールへのトリビュートの想いが各ミュージシャンにあったからではないかと。そのくらい胸を打つアルバムです。ジョイスも、ガル・コスタも、ジャヴァンも、ホーザ・パッソスも、クアルテート・エン・シーも、最高です。

 で、「Chega de saudade」は三つのトラックで収録されています。その中のトム・ジョビンのトラックは、『イネーヂト』での録音とかなり似ていますが、別物です。ここでしか聴けないものかもしれません。演奏も録音もミックスもすばらしくて、ダイレクトにハートに来て、ちょっと、目が潤んでしまいます。

 今頃、トムとアルミールは天国で歓談しているでしょうか?
posted by naoki at 23:54| Comment(9) | TrackBack(0) | 新譜紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月23日

9月23日に聴いたレコード

*八時起床。朝はちょっと湿っぽかったですが、彼岸らしく、暑さと涼しさのせめぎ合う、気持ちの良い一日でした。朝から買い物に外出して、帰宅してベランダの物干台の修繕をしながら。

『オ・ヒットゥモ・イ・オ・ソン・ダ・ボサノヴァ/ミルトン・バナナ』A面

『ブラジリアンス/マルコス・ヴァーリ』A面

*以下、仕事をしながら。

『サラヴァ/カルロス・リラ』

『ワンダ・サー・ウィズ・ボサ・トレス』

『バド・シャンク&ヒズ・ブラジリアン・フレンズ』

*テレヴィでラグビーを観て、公園を歩いて、ビール。CDを物色して帰宅。以下、夕食の支度をしながら。

『シングス・ボサノヴァ/ジョニー・サマーズ』

『バチ・ボカ/クアルテート・エン・シー&MPB4』

*テレヴィで映画を観て、夕食。食後にまた少し仕事をしながら。

『ニューヨークの想い/アン・バートン』A面

『枯葉(シー・ウォズ・トゥー・グッド・トゥ・ミー)/チェット・ベイカー』A面

*以上、今日は最初の二枚と最後の二枚だけLPで、あとはすべてCDでした。CDだと「片面だけ」という聴き方をしないので、必然的に聴く枚数は少なくなりますね。

*さあ、今夜はもう寝ます。ちょうど雨が降ってきて、やはり秋の勝ちという感じで、風が、非常に良いです。

*今日の小さな発見:『バド・シャンク&ヒズ・ブラジリアン・フレンズ』の冒頭に入っているジョアン・ドナートの「Sausalito」は、サンフランシスコの北の対岸にある小さな街の名前をタイトルにしたのだと思います。何度か食事をしたことがありますが、ヨットハーバーが美しい、静かな、チャーミングな街です。その昔、三浦友和と山口百恵もここで映画を撮影したんじゃなかったかな? 最近は行っていませんが、ちょっと観光地化しているかもしれませんね。
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2005年09月21日

『ザ・ジェリー・マリガン・カルテット』

長谷川久さんにコメントをいただいて、ジェリー・マリガンの有名なピアノレス・カルテットを聴いています。ジョアン・ジルベルトのお気に入りだったそうで。

チェット・ベイカーのフレージングももちろんそうですが、トータルのサウンドと言うか、コンセプトと言うか、もっと言うと音楽する姿勢などに、ジョアンは共感したのかもしれないなどと想像します。あくまでも想像でしかありませんが。非常にintimateで、ジョアンに通じるものがあるのではと思います。

録音は1952−53年。ジョアン・ジルベルトはガロートス・ダ・ルアをやめて最初のソロ・レコードを吹き込んだ頃です。
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2005年09月20日

赤いからす・松本啓司さんのトリビュート・ライヴ

今夜は、僕のホームバー(と言っても最近は二ヶ月に一度くらいしか行かないけれど)、吉祥寺のジャズライヴハウス「赤いからす」の前マスター、松本啓司さんの七周忌ライヴ。

あの6年前の葬儀ライヴに集まったミュージシャンは130名。都内のジャズ・クラブがほとんど空っぽになってしまった夜でした。

今夜も、神谷えり、澄淳子、清水秀子など、この店とゆかりの深い女性ヴォーカルが多数集まって、深夜まで賑やかに。6年前この店で出棺した時を、思い出してしまいました。

天国の松本啓司さんも喜んでくれていると思います。
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2005年09月19日

『トム』パスコアル・メイレリス・トリオ

 こう言っているのは僕だけではありませんが、アントニオ・カルロス・ジョビンはいわゆる「ミュージシャンズ・ミュージシャン」だと思います。音楽家に愛される音楽家。僕はどうもあらゆる分野におけるそういう存在に心を惹かれるような気がします。小説家に愛される小説家とか、ラグビー選手に愛されるラグビー選手とか、料理人に愛される料理人とか、女性に愛される女性とか。

 とにかく、トム・ジョビンの楽曲のカヴァー・レコーディングの多さは尋常ではありません。これに匹敵するのは、米国音楽ではジョージ・ガーシュウィン、コール・ポーター、アーヴィング・バーリンくらいでしょう。あとはまあビートルズもそうですね。でも、英語圏の音楽に対してブラジル音楽が背負っている全世界のミュージック・マーケットにおける「負」の要素を考えると、トム・ジョビンはある意味で世界一だと思います。

 トム・ジョビンのディスコグラフィは僕などにはとても作れないけれど、以前に紹介した「アントニオ・カルロス・ジョビン ボサノヴァを創った男」の日本語版のディスコグラフィの補稿のつもりで、そこで紹介されていないレコードや楽曲を一枚一枚紹介していくくらいならできるかもしれません(できないかもしれません)。まあ当面やってみようと思います。


 さてこのアルバムですけれど、日本ではほとんど紹介されていないようです。名ドラマー、パスコアル・メイレリスの「サンバジャズの世代へのトリビュート・アルバム」。十一曲中五曲をトム・ジョビンの曲が占めていますので、半分くらいはトム・ジョビンへのトリビュート・アルバムと言って良いのだと思います。ギターはネルソン・ファリア、ベースはアルベルト・コンチネンチーノ。録音は二〇〇三年。

 ちょっと一本調子のようにも思いますが、こういう元気なトムのソングブックがあってもいい。聴きどころは導入部がユニークな「Chovendo na roseira」。この曲ばかりは「何をどうやっても原曲から逃れられない」という意味で興味深いです。

 パスコアル・メイレリスは一九四四年ベロ・オリゾンチ生まれ。パウロ・モウラのグループに参加したあとバークレイを出て、トム・ジョビンの『テラ・ブラジリス』にも参加。八〇年代にはカーマ・ヂ・ガートのグループを立ち上げて活動し、以後はソロとして独立。エドゥ・ロボ、イヴァン・リンス、ジョアン・ボスコ、ルイス・ゴンザーガ・ジュニオール、アントニオ・カルロス・イ・ジョカフィなどとの共演があります。今年の六月にはリオでチャーリー・ヘイデンのコンサートにも参加しています。

2005年09月18日

満月の夜の音楽

早い時間から寝てしまって、0時過ぎに目が覚めてしこしこと仕事をして、それも一段落したのでビールを飲みながらいろいろなサイトを眺めていて、気がついたら、西の空に満月が!

もう朝刊も届いているのですが、音をぎりぎりに絞って一枚だけレコードを聴くことにして、いちばん手に取りやすいところにあった一枚、『ストーン・フラワー/アントニオ・カルロス・ジョビン』のA面をかけています。

いいですね。なかなか今の感じに合います。ちょっと明るい気分になります。

さあ、寝よう。
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2005年09月17日

ジェリー・マリガン『ナイト・ライツ』

長谷川久さんのウェブサイト「ボサノヴァ研究室」のBBSで話題になっている、ジェリー・マリガンの『ナイト・ライツ』を、久し振りにターンテーブルに載せて聴いています。懐かしい。

モダン・ジャズの数あるレコードの中でも、隅から隅まで良く聴いた一枚です。B面1曲目のショパンの「プレリュード・イン・Eマイナー」は、ジャズ喫茶でアルバイトしていた20数年前、FM東京のジャズ番組のテーマ曲としても流れていたので(アスペクト・イン・ジャズ!)、このレコードのリクエストも多かったのでした。

マリガンがこの曲を録音したのは、トム・ジョビンの「insensatez」をこの曲の盗作だろう?と揶揄したかったかららしいのですが、別に取り立てて騒ぐほどには似ていません。

マリガンとトム・ジョビンについては、アルミール・シェヂアッキが編集したジョビンの楽譜集「ソングブック」第一巻に載っている一枚の写真が興味深いです。左から、トム、キャノンボール・アダレイ、ジュディ・ホリデイ、ジェリー・マリガンが写っています。

『ナイト・ライツ』の話に戻ると、A面「ナイト・ライツ」「モーニング・オヴ・ザ・カーニヴァル」「ウィー・スモール・アワーズ」、B面「プレリュード・イン・Eマイナー」「フェスティヴァル・マイナー」「テル・ミー・ホェン」と、一曲も駄曲がない。特にタイトル曲と、フランク・シナトラやアン・バートンの歌唱で有名な「ウィー・スモール・アワーズ」が印象深いです。
posted by naoki at 01:23| Comment(17) | TrackBack(0) | ウン・ポコ・ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月15日

報告

昨日は岐阜→滋賀→大阪→東京、今日は札幌日帰りと、慌しい毎日が続いています。

で、以前に「最高においしい」と紹介した千歳空港の滑走路に面した食堂(というのだろうか?)の生ビールが、それほどではなくなっていました。もう涼しくなったからでしょうか?(今日の札幌は午後3時の時点で14℃) ビールの味についてはちょっと由々しき問題なので、一応報告しておきます。
posted by naoki at 00:37| Comment(4) | TrackBack(0) | どうでもいいこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月13日

ジョビン・トリビュート・ライヴ「Sem Voce」

スティーヴ・サックスさんがリーダー、山本のりこさんほかが参加する、アントニオ・カルロス・ジョビンのトリビュート・プロジェクト・ライヴが、10月5日、中目黒・楽屋であります。

今回から新たにバンドに「Sem Voce」という名前がついたとのこと。僕は過去に二度ほどお聴きしていますが、すばらしいですよ。宜しければぜひお出かけください。

http://www.noriko-yamamoto.com/semvoce/

2005年09月12日

ジョアン・ジルベルトから2年

秋の初めの9月11日。ちょうど二百二十日に当たります。選挙速報を観ているうちに(しかしまあもう世も末だ)もう日付が変わってしまいましたが、さて、この日は何の日だったか?

もちろん米国の同時多発テロは、この日付とともに心にこびりついていますが、ついさっき思い出したのですけれど、2年前のこの日、ジョアン・ジルベルトが初めて日本の観客の前に姿を現わしたのでした。

東京国際フォーラムの舞台にジョアンが登場したあの瞬間。割れるような拍手。椅子の背に手を置いて、その拍手の雨に打たれていたジョアン。そしてあの第一声「コンバンハ」。

大げさに言うと、世界が変わってしまった瞬間でした。その翌年の公演を含めて、本当に、あんな日々は、これまでに一度もなかった。

ジョアン、今年は来ないようですが、再び日本の聴衆の前に姿を現わしてくれる日を、心待ちにしています。

2005年09月10日

新訳「三月の水」

三月の水

棒、石
道の終わり
切れ株の残り
ちょっとひとりぼっち
ガラスのひとかけら
命、太陽
夜、死
投げ縄、釣り針
ペローバ・ド・カンポの樹
材木の節目
カインガーの樹、カンデイアの樹
マチータ・ペレイラの樹
風の木
川岸の崖崩れ
奥深い神秘
求めても、求めなくても
吹いている風
坂の終わり
梁、空間
棟上式
降っている雨
三月の水の
小川の会話
疲れも終わり

足、地面
ぶらぶら歩き
手のひらの小鳥
パチンコの石
空の鳥
地面の鳥
小川、泉
パンのひと切れ
井戸の底
道の終わり
顔に不機嫌
ちょっとひとりぼっち
棘、釘
先っちょ、点
滴り落ちる雫
計算、物語
魚、仕草
輝いている銀
朝の光
届いたレンガ
薪、昼
森の道の終わり
ピンガのボトル
路上の破片
家の設計
ベッドの中のからだ
故障した車
泥、泥
足跡、橋
ひきがえる、かえる
森の残り
朝の光の中に
夏を閉じる
三月の水
君の心には
生きる希望

蛇、棒
ジョアン、ジョゼ
手のひらの棘
足の切り傷
夏を閉じる
三月の水
君の心には
生きる希望

棒、石
道の終わり
切れ株の残り
ちょっとひとりぼっち
足跡、橋
ひきがえる、かえる
ベロ・オリゾンチ
三日熱
夏を閉じる
三月の水
君の心には
生きる希望


pedrinhoさんのコメントにヒントをいただいて、Águas de Marçoの歌詞を訳してみました。

今まで日本で紹介されていた訳に、結構「?」という部分があることもわかりました。中でも面白かったのは、木の名前を羅列しているところです。今まで日本語訳の「カインガー、ランプ」というところに疑問を抱いていなかったのですが、「Caingá」も「Candeia」も木の名前であることがわかりました。文脈から考えて、「Candeia」は「ランプ」ではないんですね。なお、「peroba do campo」は日本名「ホワイト・ペローバ」、「matita-pereira」は西洋梨の一種のようです。

あと、ブラジルにも棟上式があるのですね。初めて知りました。やはり自分で辞書を引いたりサイトを調べたりして意味を考えると、いろいろな発見があります。さぼっていてはいけませんね。勉強になりました。

それにしても、数々のダブル・ミーニングを含めて、本当に詩的で、美しい歌詞です。僕はずいぶん迷いましたが、結局いちばん簡素な形で訳すことにしました。

「間違っているぞ」という点は、遠慮なくご指摘いただけましたら幸いです。
posted by naoki at 15:50 | TrackBack(292) | トム・ジョビン・没後10年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月08日

吉祥寺アルヴォラーダが1周年

ブラジル独立記念日の昨夜は、吉祥寺アルヴォラーダの1周年記念サンバ・パーティ。私、久し振りに呑み過ぎてしまいました。

黒澤さん、1周年おめでとうございます。それにしても、雑誌編集者からの華麗なる転身! 人生、面白いですね(と言うとちょっと軽くなってしまいますが)。昨夜も大盛況で、本当に良かったです。

こういう店が山手線の外で成り立っているということ……それどころかこんなに支持を得ているということは、本当に快挙だと思います。

食事も酒もおいしく、値段も非常に安いので、万人にお勧めできる店です。皆さん、お近くにお越しの際にはぜひいらしてください。http://www.alvorada.jp/

黒澤さん、「吉祥寺ブラジル化計画」、着々と進行していますね。これからも頑張ってください。
posted by naoki at 20:37| Comment(12) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月06日

三月の雨/水 問題

「Banca」No.3に、「『三月の水』か『三月の雨』か?」というエッセイが掲載されています。僕が「三月の水」で紹介した、「トム・ジョビンにこの曲のタイトルのヒントを与えたのは、オラーヴォ・ビラックの「エメラルドの山師」という詩だった」という説も紹介してくださっています(「ある文献によると」と書いてありますが、たぶん僕の本のことだと思います)。

 さて、「águas de março」ですが、このエッセイでは「águas」が複数形であることに注目して、「三月の水音」もしくは「三月の水景」が適訳ではないかと結論づけています。なるほど。

 僕は、前にも書きましたが、「águas de março」は80%くらいは「雨」のことを言っているのだと思いますが、それでもこの曲のタイトルは「三月の水」と訳しておきたいと考えます。それは作者のトム・ジョビンが、これを「水」と捉えていたと思われるふしがあるからです。その証拠。

(1)トムはこの曲の英語の歌詞を大変な苦労をして、細心の注意を払って書き上げました。その英詞のタイトルが「Waters of March」となっていること。

(2)その時のことを振り返ってトム自身が、「米国の三月の水は雪溶けの水なんだ」(だからポルトガル語の歌詞そのままではなくて、細部を作り替える必要があったんだ)とまで語っていること。

 などです。

 本当のところは、どうでしょう? ポルトガル語の細かなニュアンスは僕にはわかりません。でもそう言えば友人のヴァスコ・デブリートも名曲「águas」に自分で「水の流れに」という邦訳をつけていました。

 でも、「águas de março」の翻訳のベストは、(これも前にも書きましたが)大島守さんの「秋の流れ」かもしれないですね。

2005年09月05日

9月4日に聴いたレコード

*九時起床。風がとても心地良い、ちょっと秋めいてきたかなという朝。入浴後、以下、仕事をしながら。

『マチータ・ペレー/トム・ジョビン』A面

『すばらしきサンバの仲間たち』A面

『オール・カインズ・オヴ・ウェザー/レッド・ガーランド』A面

*サンドウィッチを作って朝食兼昼食。以下、仕事をしながら。

『ブルース・ウォーク/ルー・ドナルドソン』A面

『ソウル・ステーション/ハンク・モブレイ』A面

『ザ・ムーヴィー・アルバム/ラムゼイ・ルイス』A面

『ブラジル/ジョアン・ジルベルト』AB面

『ア・ボサノヴァ・ヂ・ホベルト・メネスカル』A面

*午後の西瓜(メランシア)。そしてまた仕事。

『ウェイヴス(ザ・ボサノヴァ・セッション)/イーデン・アトウッド』33回転AB面+45回転AB面

『ベスト・フレンズ/クレオ・レーン&ジョン・ウィリアムズ』A面

『亜爾然丁万歳/ガトー・バルビエリ』B面

『タンゴ・ゼロ・アワー/アストル・ピアソラ』A面

*夕方公園を散歩して、ベンチでビールを飲み、古本屋と古レコード屋を物色。それから地元の老舗お好み焼き屋「M」へ。二人で思い切り食べて、少し飲んで、なんと2890円。これは安いです。帰り道は土砂降りにやられる。

*以下、また少し仕事をしながら。外は夏の終わりの激しい雨と雷。

『ラスト・デイト/エリック・ドルフィ』A面

『サラ・ヴォーン・ウィズ・ミシェル・ルグラン』A面

『プレンティ・プレンティ・ソウル/ミルト・ジャクソン』A面

* 仕事終了。ラグビーのゲームを観ながらビール。

*以上、今日はすべてLPでした。

*今日の小さな発見:『ウェイヴス(ザ・ボサノヴァ・セッション)/イーデン・アトウッド』のタイトル曲「Waves」は、このタイトルからは想像できないけれど、トム・ジョビンとニュウトン・メンドンサの名曲「十字路Caminhos Cruzados」です。イーデン・アトウッド本人が英詞を書いて歌っています。しかし気になるのは、作者のクレジットにニュウトンの名前がないんだよなあ。メンドンサ家にちゃんと印税は入るのでしょうか? 原曲名も「Caminos Cruzados」とスペイン語になっちゃっている。

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2005年09月03日

テネシー・ウィリアムズに捧ぐ

欲望という名の電車が(ディストリクトが)あるくらいなのですから、希望という名の電車も(ディストリクトも)きっとどこかにあることでしょう。世界のどこかに。僕たちの知らないところに。

僕は米国合衆国の政策をずっと長いこと支持していません。彼らは根本的に大きな間違いをしでかしていると思います。でも、それとこれとは別。そして、こういうことが起こった時にいちばん大きな被害を被るのは、社会を底辺から支えている、いちばん貧しい階層の人たちです。

米国「カトリーナ」の被災者の方々に心からお見舞いを申し上げます。
posted by naoki at 06:07| Comment(17) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月02日

ブラジリア、暁のシンフォニー(3)

どこかにあったはずだと思って、探して、見付かりました。「ラティーナ」2003年7月号に、中原仁さんによるマリオ・アヂネのインタヴューが掲載されています。『Jobim sinfônico』についても言及しているのですが、『Brasilia, Sinfonia da Alvorada』の最終楽章をカットした件については、残念ながら何ひとつ触れていません。

まあ、マリオ・アヂネにしてもパウロ・ジョビンにしても、この件についてはあまり良心の呵責はなかったのかもしれません。第四楽章まで再演するだけでも大変だったのでしょうからね。でもそこに、偉大なるアーティストと、そこそこできのいいミュージシャンとの間の、決定的な違いが見え隠れしているような気がします。

このレコードに関してもう一つ、今度はこのオリジナルの『Brasilia, Sinfonia da Alvorada』の方にも「怪しい」ことがあります。というのは、第三楽章の「カンダンゴの到着」のラストが、なんと、フェイドアウトされているのです。

さて、ではこの『Brasilia, Sinfonia da Alvorada』という交響曲が現代のクラシック音楽(というややこしい表現はもう世界的にどうしようもないことです)に燦然と光り輝く名作かどうかと言うと……まあ、そんなことはないでしょうね。そこそこ良くできているとは思いますが、特別に感銘を受けるような作品ではありません。

以前に「ヴェージャ」のトム・ジョビン追悼号のことを書きましたが、そこで述べられていたように、トム・ジョビンはトム・ジョビンとして後世に名を残す人なのだと思います。第二のベートーヴェンとかではなくて。