2006年08月30日

Casa da Bossa  Homenagem a Tom Jobim

表題のDVDをようやく入手しました。2005年10月にリオ・グランヂ・ド・スール州カネーラのオテル・ラジェ・ヂ・ペドラというホテルで開催されたジョビン・トリビュート・ライヴ。17人(組)の歌手(グループ)がジョビン・ナンバーを競演しています。アレンジとヴィオラォンをオスカル・カストロ・ネヴィスが担当しています。

中ではレニー・アンドラーヂのSe Todos Fossem Iguais a Vocêが抜群に良いです。あとは、ウィルソン・シモニーニャのSamba do Avião、フェルナンダ・ポルトのModinha、ホベルタ・サーのBrigas Nunca Maisあたりが印象に残りました。

まあまず外しようのない企画ですね。でも、一部に口パクではないかと思えるような映像もあったりして……。

2006年08月26日

8月26日に聴いたレコード

*ずっとさぼりまくっていて申し訳ありません。

『ジ・アストラッド・ジルベルト・アルバム』A面

『ドン・サルヴァドール・トリオ』

『Vivre/ピエール・バルー』

『シルヴィア・テリス・シングス・ザ・ワンダフル・ソングス・オヴ・アントニオ・カルロス・ジョビン』A面

『トリステーザ・オン・ギター/バーデン・パウエル』

『ソン・デフィニチーヴォ/クアルテート・エン・シー』

『アイ・ラヴ・ブラジル/サラ・ヴォーン』A面

『ザ・ニュー・サウンド・オヴ・ブラジル/ジョアン・ドナート』

『カイミ・ヴィジタ・トム』

『ホーザ・パッソス・カンタ・カイミ』

*AB面の表記のあるのがLPで、ないのがCDです。

*さて、今日聴いたすべてのアルバムに共通して収録されている曲があるのですが、一体何でしょう?(最後の二枚ですぐにわかってしまいますね)

たまたま朝に続けて聴いた三枚に偶然にこの曲が入っていたので、あとは思い出しながら意図的にかけました。もっとあると思うのですが、思い出せなかった。

正解は、「das rosas」です。
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2006年08月21日

上田力さんの「ジョビン来日20周年記念ライヴ」

昨日は大久保Space Doで上田力さんとナンダノヴァのジョビン・マイ・ラヴのライヴでした。

バンドとして非常にまとまってきたという印象を受けました。ヴォーカルの黒沢綾ちゃんの成長も著しく、全体のサウンドの中で良く機能していたと思います。もちろん上田さんのピアノも冴え渡っていました。個人的には「ソ・チニャ・ヂ・セル・コン・ヴォセ」が聴けたのが良かったです。あの曲、本当にモダンでユニークな曲です。

ラスト近くなって、トム・ジョビンが来日して上田さんがインタヴューした時の佐藤由美さん撮影の写真が大きく映し出されると、ちょっと胸が熱くなってしまいました。陳腐な言い方ですが、愛のある良いステージだったと思います。トム・ジョビンも喜んでいるに違いありません。

ジョビン来日20周年の夏の終わりにふさわしい一日でした。

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2006年08月20日

8月19日に聴いたレコード

7時半起床。掃除、洗濯をして、あとはパソコンに向かって仕事しながら。

『イン・パーソン/ボビー・ティモンズ』A面

『サンバ市民/ジョアン・ノゲイラ』A面

『ストーン・フラワー/アントニオ・カルロス・ジョビン』A面

『ヒア・カムス・ザ・サン/ニーナ・シモン』A面

『フォレスト・フラワー/チャールス・ロイド』A面

『ゲームの始まり/アダルベルト・アルバレス』

『サムシング・クール/ジューン・クリスティ』A面

『ボッサ・アンティグア/ポール・デスモンド』A面

『私の肖像/タンバ・トリオとストリングス』A面

『カリオカ/シコ・ブアルキ』

『亜爾然丁万歳/ガトー・バルビエリ』AB面

『セプテンバー・アフタヌーン/アート・ペッパー』B面

『シリアス・スウィンガーズ/バド・シャンク ビル・パーキンス』

『ソウル・ステイション/ハンク・モブレイ』A面

『キャンディ/リー・モーガン』A面

一日の終わりに「アクアレーラ・ド・ブラジル」のジャズサックス・ヴァージョンを続けて聴いていたら(ガトー、ペッパー、シャンク)、バド・シャンクの「リメンバー」に遭遇して、ハンク・モブレイが聴きたくなって、そうすると今度はリー・モーガンをかけたくなって……という感じの真夏の夜です。

*AB面の表記のあるのがLPで、ないのがCDです。

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2006年08月19日

上田さんのライヴがもうすぐです

上田さんの「ジョビン・マイ・ラヴ」のライヴが、気が付いたら目前に迫っていたので、もう一度告知しておきます。「トム・ジョビン来日20周年記念」のライヴです。

Jobim My Love 〜act 38〜

2006年8月20日(日)@ 新大久保 space Do

CHIKARA UEDA & NANDA NOVA

上田力   Piano
吉田和雄  Drums
古屋栄悦  Bass
松崎義一郎 Bassoon
池田雅明  Trombone
黒沢綾   Voice

■お問い合わせ先■
mail hiroshiueda_key@yahoo.co.jp

Space Nova(辻)tel.& fax. 03-3408-7588

2006年08月18日

「三月の水」オリジナル盤について(3)

*諸般の事情によりしばらく休んでしまいましたが、またぼちぼちと書いていくことにします。

 「ディスコ・ヂ・ボルソ」の「三月の水」の冊子。冒頭の1ページから2ページにかけては、セルジオ・ヒカルドがこの企画の趣旨を説明する「ディスコ・ヂ・ボルソとは何か?」という文章が掲載されています。表現が大げさで、比喩も多く、何を言っているのかわからない部分も少なくないのですが、だいたい次のようなことを語っています。

 ムジカ・ポプラル・ブラジレイラのアーティストは、自分の音楽を録音してくれるレコード会社を探している。レコード会社が投資するためにはマーケット・リサーチが必要だが、まだ録音の機会に恵まれないアーティストには、リサーチの材料さえない。ラジオやテレヴィでの演奏も、番組の数が限られている上に、視聴率や検閲の問題もあるのでままならない。この「ディスコ・ヂ・ボルソ」は、そういう悪循環を断ち切るものである。

「この我々のレコードは売り場に直接並んで、仲介者の気遣いによって流通される必要はない。大衆は最良のものを、より先進の、より大胆な、ムジカ・ポプラル・ブラジレイラの人物が作り出す新しい騒動を受け取ることになる」

 そして、アーティストの選定についてはこう述べています。

「片面には我々の音楽の尊敬を集めているビッグネームを録音する。手始めは、カルリーニョス・ヂ・オリヴェイラが「ナンバーワン・フェスティヴァル・ブラジレイロ・ヂ・アルメイダ」と呼ぶアントニオ・カルロス・ジョビン(我々の謙遜をお許しいただきたい)。今では世界中で大ヒットしようとしている少年である」。

 そして、もう片面には、彼らのチームが推薦する新人を紹介すると書いています。この第1号ではジョアン・ボスコです。

 もう一つ、興味深い記述があります。それは音作りに関する記述です。

「テクノロジックな仕上げの過度の味付けをしないで、アーティストのより自然なサウンドを引き出している。「ディスコ・ヂ・ボルソ」は、アセヂが語っているように、16チャンネルではない」

 おそらく予算もなかったのでしょうけれど、それを逆手にとって自然なサウンドを売り物にするあたりはさすがです。実際にこのトム・ジョビンのトラックはとてもダイレクトな、装飾のほとんどない直球勝負のサウンドで、これはジョアン・ジルベルトの録音にも影響を与えていると思います。

(続きます)
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2006年08月09日

「三月の水」オリジナル盤について(2)

この「ディスコ・ヂ・ボルソ」の「三月の水」号は表周りを除いて全部で16ページの冊子です。サイズは22センチ四方。レコードそのものは17.5センチの7インチ盤です(33回転です)。

僕は今までこの「ディスコ・ヂ・ボルソ」を独立した雑誌なのかと思っていました。その中にレコードが付録として付いているのかと。でもそれは誤りでした。これはあくまでもレコードを中心に作られている冊子です。誌面の多くの部分が収録曲に関することで占められています。

(不定期的に続きます)
posted by naoki at 02:55| Comment(13) | TrackBack(0) | 「三月の水」について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月08日

「三月の水」オリジナル盤について(1)

アントニオ・カルロス・ジョビンが演奏する「三月の水Águas de março」のオリジナル・フォーマット「ディスコ・ヂ・ボルソDISCO DE BOLSO」を、最近入手しました。

このレコード、以前から手に入れてはいたのですが、それはジャケットがオリジナルのものをコンパクトな形に手で切り貼りしたものだったようです。想像するに、放送局その他で、シングルレコード・サイズにして棚に収納するためにそうしたものだったのではないかと思います(それにしては良くできているので、もともとこの大きさの商品だったのかと思ってしまっていました)。

さて、そのオリジナル・フォーマットですが、「こういうものだったのか!」とやっとわかって、非常に面白いです。一度ではちょっと手に余るので、ぼちぼちと紹介していくことにします。

僕はたまたま「三月の水」というタイトルの本まで書くことになってしまった(「しまった」ということもないのだけれど)人間なので、この曲に関しては知り得るかぎりのことをお伝えしていかなくてはならないと思っています。

ところでこのレコード、カリフォルニアの中古レコード商から米ドルでたったの9ドルで買いました(送料を除く)。
posted by naoki at 02:41| Comment(10) | TrackBack(0) | 「三月の水」について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月04日

『アオス・メストレス・コム・カリーニョ』シルヴィオ・セーザル

シルヴィオ・セーザルの1992年のアルバム。ブラジル音楽のメストレス(巨匠)の作品を、時にはそのメストレス本人とデュエットしながら、一人につき3〜5曲をメドレーにまとめて歌うという企画盤。

トム・ジョビンについては、「エスチ・セウ・オリャ」「ソ・エン・セウス・ブラッソス」「ヴィヴォ・ソニャンド」「トリスチ」の四曲のメドレーを本人とデュエットしています。

まずは二人が交互に「エスチ・セウ・オリャ」を歌い、続いてシルヴィオ・セーザルが一人で「ソ・エン・セウス・ブラッソス」を歌います。「ヴィヴォ・ソニャンド」は二人でハモって、「トリスチ」はシルヴィオ・セーザルが歌い始めて途中から二人一緒に歌います。「エスチ・セウ・オリャ」に戻って、トムがバック・コーラスを付け、エンディングではまた「トリスチ」と「ヴィヴォ・ソニャンド」を引用します。

四曲まとめてもとても短い演奏だし、特筆すべきことはあまりないのですが、「エスチ・セウ・オリャ」などはトムの歌声が聴けるのは珍しいのではないかと思います(ほんの一節だけですけれど)。トムの歌そのものはいつもの通りです。でも機嫌はすこぶる良さそうです。

音作りは典型的なMPBなのですが、素材が良いせいか、全体的に好印象の一枚。シコやダニーロ・カイミも参加しています。

僕は前からCDは持っていたのですが、つい先日LPを入手したので思い出してここに書きました。曲順がまったく違うのにちょっとびっくりです。

参考

2006年08月02日

44歳になったイパネマの娘

日付が変わって8月2日になりました。この日は、一般的に「ガロータ・ヂ・イパネマ」の誕生日とされている日です。

すなわち、1962年8月にコパカバーナの「オー・ボン・グルメ」で行なわれた、トム・ジョビン、ジョアン・ジルベルト、ヴィニシウス・ヂ・モライス、オス・カリオカスによる歴史的なステージ「エンコントロ」の初日が8月2日でした。そして、このステージで「ガロータ・ヂ・イパネマ」は初めて人前で披露されました。トム、ジョアン、ヴィニシウスの三人によって。

それから24年が経過した1986年8月2日、トム・ジョビンは自己のバンドであるバンダ・ノヴァを率いて東京・日比谷野外音楽堂のステージに立っていました。もちろん「ガロータ・ヂ・イパネマ」も演奏しました。トムの頭にこの曲の誕生日のことはあったでしょうか?(おそらくなかったでしょうね)

44年前の8月2日。20年前の8月2日。時間の彼方に思いを馳せます。

あと20年くらい経ってもこんなことを思いながらこの日を迎える人間が世界のどこかにいるでしょうか?

*7月28日までのアクセス数が240135と、24万を超えていました。いつもご覧いただいてありがとうございます。

2006年08月01日

『オマージュ・トゥ・ジョビン』チャーリー・バード

ジャズの人たちがジョビン・ミュージックを何となく演奏してしまうと、こういう感じになってしまうのかなあという典型。うーん、面白くないです。

チャーリー・バードって昔から良いと思ったことがないのです。「でも久し振りに聴いてみたら良かった」ということになるかと思ったら、ならなかった。残念。

何が気に入らないのか良くわからなかったので二回続けて聴いてみたのですが、結局、楽曲の捉え方が浅いのではないかと思いました。そしてそれがジョビン・ミュージックの難しいところです。上田力さんが言っているように、演奏者にとって「踏み絵」みたいなところはあると思います。演奏者の本質が試されてしまう。単純にメロディにヴァリエーションを付ければ良いというものではありません(当たり前だ!)。

あと、リズムが凡庸。これは如何ともしがたいです。

1994年8月12日のライヴ録音です。

参考