2007年05月27日

フランシス・アルバート・シナトラ&アントニオ・カルロス・ジョビン

おかしな時間に眠ってしまって、夜中に起き、ワインを飲みながら仕事。それも一段落して、『シナトラ&ジョビン』を音をぎりぎりに絞ってかけています。

ウィー・スモール・アワーズが夜明けに変わっていく瞬間。ブルーとブルーの境目の空間。消え入りそうなこの時間に、このアルバムは良く似合っています。

シナトラのこの謙虚さは、ほかのアルバムでは絶対に聴けないものです。そしてトムのヴィオラォンの的確さ。オガーマンの優雅なアレンジ。ベストは、「ハウ・インセシティヴ」です。

世界は美しい。

2007年05月26日

初夏の夜のSem vocêのライヴ

*ずーっとさぼっていて申し訳ありません。会う人会う人「最近書いていないですね」と言ってくれるのでありがたく思っています。言い訳はたくさんありますが……。とりあえず元気です。先週は仕事でロサンジェルスにいました。

24日の夜は中目黒の楽屋でSem vocêのライヴでした。このユニット、最近はすぐに予約が埋まるので、なかなか聴けないという人もいるようです。

もちろんそれぞれが名手なのですが、それに加えて、バンドというのは一定期間一緒に演奏していると何とも言えない味わいが出てくるものです。この夜もとても深みのあるアンサンブルを醸し出していました。呼応し合って、補強し合って、見事です。初めて聴いたという友人が僕に「口の悪いあなたがどうして彼らの演奏を誉めるのかが良くわかった」と言ってくれました。ピース。

パウロ・ジョビンに聴かせてあげたいです。本当に。

新曲は「テーマ・ジャズ」でした。しかし不思議な曲ですよね。どうもスティーヴさんは『Wave』と『Tide』が特にお好みのようです。おそらく彼のアレンジャー心がくすぐられるのだと思います。

次回は9月と聞きました。楽しみに待ちたいです。
posted by naoki at 04:40| Comment(15) | TrackBack(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月05日

イタリアからボサの風

新譜でもないのですが、最近、イタリア発のボサノヴァとジャズボッサが個人的にしっくりきています。

特にフィロロジー。ここは頑張ってトム・ジョビンのソングブックを何枚も出しています。中ではネルソン・マシャードが絶品。この人は前にも紹介しましたが、暖かくて、でもクールで、自然でとても良いです。お勧めです。

あとはカインド・オヴ・ブルーも今後に期待。トッキーニョが予想以上に良かったです。

イタリア人は感覚的にブラジル音楽の本質を良く捉えているのではないかと思います。リカルド・アリジーニもすばらしい。ジョアンも良くローマで公演していましたしね。ちょっとイタリアに注目しています。

いつか行くかな、イタリア。

追記:ネルソン・マシャードはもちろんブラジル人です。トッキーニョも(笑)。
posted by naoki at 01:43| Comment(5) | TrackBack(0) | 新譜紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月03日

ゴールデン・ウィーク雑記

その@
結局ミルトン・ナシメントには行きませんでした。ちょっと迷っていたのですが、仕事も忙しかったし、まあ今回は良いかなと。
それで数日前に、せめて『ネイティヴ・ダンサー』でも聴こうと思ってLPを探したのですが、ない。ないのです。そうだった。僕は以前にウェイン・ショーターは全部売り払ったのでした(売り忘れたヴィージェイ盤が一枚だけ残っていました)。
それはもちろんショーターの音が好みではなかったからなのですが、それ以上に「こいつがエリスにドラッグを教えたんだ!」と思うと……。ウェイン・ショーターは悪い奴だと僕は本気で思っています。

そのA
サバス……コパ東京の閉店をあとになって知りました。僕が体験したライヴでは、クアルテート・エン・シーがいちばん印象に残っています。でもそれよりも何よりも友人の結婚式。あれは10年くらい前だったかな。その後、店名が変わって、雰囲気もかなり変わってしまったなと思っていたのですが、こういう結果になるとは。残念です。

そのB
4月30日に、「次の仕事」が頭の中で大体固まりました。ピース。

そのC
今夜は、銀座の某有名割烹で夕食。もちろんご馳走になりました。まあ確かにものすごくおいしかったのですが、僕はたぶんどんなにお金が入ってもああいう店には自分からは行かない。僕のような仕事をしていると、普通の庶民でいないとわからなくなってしまうことがあると思います。ご馳走になっておいて申し訳ないのですが。
でももちろん「どんなにお金が入っても」などという心配はまったくの取り越し苦労ですね。はい。ピース。

*大量に仕事を持ち帰っているので、明日からまた仕事仕事! こういうゴールデンウィークがいちばんいいです。もう一度ピース。
posted by naoki at 01:37| Comment(11) | TrackBack(0) | どうでもいいこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月01日

「サンバと愛」『シコ・ブアルキ・ヂ・オランダNo.4』その3

サンバと愛

サンバとメイク・ラヴはあとでするよ
朝はすごく眠いんだ
街の喧騒をうかがっている
苛立って明日を急かす街の

明け方に僕たちはまた愛し合う
工場がサイレンを鳴らし始める
往来が僕たちのベッドを囲む
僕たちの永遠の眠りに抗議する

友だちを歓迎する細道で
祝福されたヴィオラォンのボディで
僕は一晩かけてサンバと愛を作る
満足を提供してくれる人はいない

サンバも愛もあとでするよ
しなくちゃならないことがまだまだある
街の喧騒をうかがっている、何と華やかな!
とても厄介な夜明けになるんだろうね?

怠け者なのか臆病者なのかはわからない
肌触りの良い僕の毛布の下で
僕はあとでサンバと愛を作る
朝はすごく眠いんだ

*シコの『No.4』の中で僕がいちばん好きな曲です。夜中に目が覚めてしまったので訳してみました。当時のシコの作風の一方の象徴のような曲ですが、今のシコはこういうシンプルなボサノヴァは作らなくなってしまったなあと思います。歌い方も含めて、十代の頃のシコのアイドルがジョアン・ジルベルトだったのがうなずける名曲です。
「サンバと恋」という邦訳もありますが、歌詞の意味から言って、これは「サンバと愛」でしょう。これももちろん邦版CDには専門家の訳詩が付くと思いますので、そちらをお楽しみに。
posted by naoki at 02:38| Comment(10) | TrackBack(0) | シコ・ブアルキのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする