2007年09月30日

今日聴いたジョビン・ソングブック(27)

*以前にトムが共演者の一人として主役格になっているアルバムは省略すると書きましたが、書いておいた方が便利だという声があるので、今日はそういうアルバムを中心にメモしておきます。「何をいまさら」の超有名盤ばかりなのですが。

エリス&トム
エリス・レジーナ&トム・ジョビン
Elis Regina & Tom Jobim
Elis & Tom
1974
エリスとトムは言うまでもないのだが、このアルバムをこれだけの名盤に仕立てた張本人はセーザル・カマルゴ・マリアーノ。ベストを挙げるとしたら、「Águas de Março」と「Chovendo na Roseira」と「Só Tinha de Ser com Você」。DVDオーディオでは未発表トラック「Fotografia」と「Bonita」が聴ける。
5+

エドゥ&トム、トム&エドゥ
エドゥ・ロボ&トム・ジョビン
Edu Lôbo & Tom Jobim
Edu & Tom, Tom & Edu
1981
トムとエドゥが対等の立場で共演。トムの曲が5曲、エドゥの曲が5曲と、曲目も仲良く半分ずつ。エドゥが歌う「Chovendo na Roseira」を上記と聴き比べるのも楽しい。トムのピアノも堪能できるアルバム。
5

ゲッツ〜ジルベルト
スタン・ゲッツ/ジョアン・ジルベルト
Stan Getz / João Gilberto
Getz / Gilberto
1963
ノー・コメント。
5

シナトラ〜ジョビン
フランク・シナトラ
Francis Albert Sinatra & Antonio Carlos Jobim
Francis Albert Sinatra & Antonio Carlos Jobim
1967
この前後のシナトラのアルバムと聴き比べると、シナトラがどれほどボサノヴァを理解しようとしていたかがわかる。スムーズ&イージー。歌い上げないこと。トムはヴィオラォンで参加。アレンジはクラウス・オガーマン。10曲中7曲がトムの曲。
5

シナトラ・アンド・カンパニー
フランク・シナトラ
Frank Sinatra
Sinatra & Company
1969・1970
発売中止になってしまったジョビン集第二弾10曲の中から7曲をA面に収録(1969録音)、米国の当時のポピュラー・ヒット7曲をB面に収録(1970録音)。A面ではトム本人がヴィオラォンを弾いていて、編曲はデオダートが担当している。B面と比べるとその出来の良さは際立っている。
4

シナトラ・ジョビン・セッションズ
フランク・シナトラ&アントニオ・カルロス・ジョビン
Frank Sinatra & Antonio Carlos Jobim
Sinatra – Jobim Sessions
1967〜1969
上記の69年の10曲から未発表だった「Sabiá」と「Bonita」を加え、シナトラとジョビンの全セッション19曲にさらに2曲を追加して(『The World We Knew』からの「Drinking Again」と『My Way』からの「A Day in the Life of a Fool(Manhã de carnaval)」)、LP2枚にまとめたブラジルWea盤。ただしここでも落ちてしまったのが「Desafinado」で、これが聴けるのはシナトラのリプリーズのコンプリート(CD全20枚)しかないようだ。ジョビンの追悼盤がたくさん出回っている昨今だけれど、折角そういうふうに謳うのであればこういうトラックをコンピレーション盤に収録すれば良いのにと思うのだけれど。
4

*それにしても涼しくなりました。

2007年09月24日

今日聴いたジョビン・ソングブック(26)

*東京はようやく秋めいてきました。

ボサ・ノヴァ
オス・カリオカス
Os Cariocas
A Bossa dos Cariocas
1962.
オス・カリオカスの本格ボサノヴァ・アルバム。トムの曲は12曲中6曲。過去に日本で発売された上記のタイトルのCDは『Mais Bossa com Os Cariocas』(1963)と2in1になっていた。後者は12曲中3曲がトムの曲。絶好調の中期オス・カリオカスのハーモニーが美しい。
5

セルジオ・メンデス&ボサ・リオ
セルジオ・メンデス
Sergio Mendes
Sergio Mendes & Bossa Rio
1964
トロンボーン二本+テナー・サックス(曲によって入る)の三管の迫力。編曲トム・ジョビン。10曲中5曲がジョビン・ナンバー。
4

トム・ジョビン・ヘトロスペクティーヴァ
パウリーニョ・ノゲイラ
Paulinho Nogueira
Tom Jobim Retrospectiva
1981
ヴィオラォンによるジョビン・ソングブックの最高傑作。詩情とユーモアに満ちた、ユニークな解釈による美しい演奏。曲によってパーカッションがややうるさいのが難だが、それにしてもすばらしい。「Samba de Uma Nota Só」ににやりとさせられる。
5

ソ・ダンソ・サンバ
ジョアン・ドナート
João Donato
Só Danço Samba
1999
ドナートのピアノと編曲によるルミアール社のジョビン集。ドナートにしてはあまりにもオーソドックスに料理した印象が強いが、ちょっとした「間」の中にトムの音楽に対するドナートの解釈があるのだろう。いちばん寡黙な演奏「Caminhos Cruzados」にもう一度耳を傾けたい。
4

ライヴ・アット・ザ・ブルーノート
ガル・コスタ
Gal Costa
Live at the Blue Note
2006
ガルのボサノヴァはガルのファンにもボサノヴァのファンにも評判が悪いが、彼女のいくつかある持ち味のうちの一つだと思う。17曲中9曲がジョビン曲。本人も喋っているようにジャズ・クラブのアット・ホームな空間が奏功してリラックスした好唱になった。
4.5

カンタ・トム・ジョビン アオ・ヴィーヴォ
ガル・コスタ
Gal Costa
Canta Tom Jobim Ao Vivo
1999
CD2枚全24曲のガルを聴くには気合が必要だが、聴いてみれば歌が見事なことは間違いない。これはこれで貴重な記録。DVDもある。点数にはヴォリュームも加味。
4.5

2007年09月23日

今日聴いたジョビン・ソングブック(25)

*今日もオムニバスです。なかなか終わらない……。

ソングブック ヴィニシウス・ヂ・モライス1
VA
VA
Songbook  Vinicius de Moraes 1
1993
ルミアール社の「ソングブック」シリーズのヴィニシウス特集全3枚。この1枚目はどのトラックも納得できるすばらしい内容。トムとの共作は15曲中7曲。「Chega de Saudade」はトム本人とバンダ・ノヴァの録音。その他、ネイ・マットグロッソ、クアルテート・エン・シー、カルロス・リラなどが良い。
5

ソングブック ヴィニシウス・ヂ・モライス2
VA
VA
Songbook  Vinicius de Moraes 2
1993
同2枚目。ナナ・カイミの「Eu Não Existo sem Você」が絶品。トムとの共作は16曲中6曲。
4

ソングブック ヴィニシウス・ヂ・モライス3
VA
VA
Songbook  Vinicius de Moraes 3
1993
同3枚目。トムとの共作は19曲中12曲。トム本人は、シコが歌う「Sem Você」と、ガルが歌う「Janelas Abertas」「É Preciso Dizer Adeus」とでピアノを弾いている。
4.5

カーザ・ダ・ボッサ オメナージェン・ア・トム・ジョビン
VA
VA
Casa da Bossa Homenagem a Tom Jobim
2005
2005年にリオ・グランヂ・ド・スール州カネーラのオテル・ラジェ・ヂ・ペドラで開催されたライヴ。17人(組)の歌手(グループ)が出演。アレンジとヴィオラォンはオスカル・カストロ・ネヴィス。レニー・アンドラーヂの「Se Todos Fossem Iguais a Você」、オルランド・モライスの「Por Causa de Você」、ホベルタ・サーの「Brigas Nunca Mais」、イザベラ・タヴィアーニの「Caminhos Cruzados」、サンディ&ジュニオールの「Águas de Março」あたりが良い。DVDもある。
4

セ・トドス・フォッセン・イグアイス・ア・ヴォセ ウマ・オメナージェン・ア・トム・ジョビン
VA
VA
Se Todos Fossem Iguais a Você Uma Homenagem a Tom Jobim
2005?
13曲中8曲はホベルト・メネスカルのプロデュース。全体的に印象が薄い中で、カウビー・ペイショットの「Luiza」は個性が際立っている。トムの曲以外に1曲メネスカル作の「Pro Tom」という曲も入っている。
3.5

ボッサ・アニマーダ〜ジョビンに捧ぐ
VA
VA
Bossa Animada〜Tribute to Jobim
1995
吉田和雄プロデュース。ミウーシャが1曲参加している。増尾好秋が活躍。
3

2007年09月21日

シコ『カリオカ アオ・ヴィーヴォ』

シコの『カリオカ』ライヴのDVDが届いたので観ました。

良かった!
posted by naoki at 23:55| Comment(10) | TrackBack(0) | シコ・ブアルキのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月17日

今日聴いたジョビン・ソングブック(24)

ヴィニシウス・ヂ・モライス トリーリャ・ソノーラ・ド・フィルミ ヴィニシウス
VA
VA
Vinicius de Moraes Trilha Sonora do Filme Vinicius
2004
映画「ヴィニシウス」のサウンドトラック。シコやカエターノも参加。ヴィニシウスを懐かしむサウダーヂに満ちている。28のトラックのうち曲は19で(他は朗読など)、トムとの共作は6曲ある。
4.5

ヴォセ・イ・エウ
マリア・クレウーザ
Maria Creuza
Você e Eu
2003
マリア・クレウーザはある時点からほとんど聴く気になれないのだが、これは近年のヴィニシウス集。日本盤ボーナス・トラックを加えて12曲中6曲がトムとの共作。やはり内容は退屈。
2.5

エアーズ・トゥ・ジョビン
VA
VA
Heirs to Jobim
1995
まとまりのない一枚。レオン・ラッセルに「愛と微笑みと花」を歌わせたりするのはひどい。
1

レッド・ホット&リオ
VA
VA
Red Hot + Rio
1995?
こういう音は苦手。全然駄目。トムの曲は一応8曲ある。
0

*この日はほとんど音楽が聴けませんでした。

2007年09月16日

今日聴いたジョビン・ソングブック(23)

ヘエンコントロ
シルヴィア・テリス/エドゥ・ロボ/トリオ・タンバ/クインテート・ヴィラ・ロボス
Sylvia Telles Edu Lobo Trio Tamba Quinteto Villa-Lobos
Reencontro
1966
これも説明不要の有名ライヴ。エレンコME31。シルヴィア・テリスが絶好調。トムの曲は14曲中5曲。
5

オンダ
ヴァウキ
Wauke
Onda
1987
CD再発時のタイトルは『Wauke Canta Jobim』。本名をCarlos Walker Soares Lunaと言って、70年代にRCAにも吹込みがある男性歌手。このアルバムはどちらかと言えばロックの味付けのMPB。3Mレーベル。「Espelho das Águas」という珍しい曲を歌っている。
1.5

ソングブック インストルメンタル アントニオ・カルロス・ジョビン
VA
VA
Songbook Instrumental Antonio Carlos Jobim
1995
前述のルミアール社「ソングブック」トム・ジョビン全5枚が「歌もの」だったのに対して、こちらは「演奏もの」。CD2枚に計32曲を収録。高水準かつ非常に統一感のあるすばらしいアルバム。演奏者も名手揃い。
5

ボサノヴァ
エミリオ・サンチアーゴ
Emílio Santiago
Bossa Nova
2000
エミリオ・サンチアーゴのボサノヴァ・アルバム。ボサノヴァ的ではないが、スムーズ&イージーでなかなか良い。トムの曲は15曲中5曲。その他、トムへのオマージュと取れる「Doce Viver」という曲が入っている。
3

ボサノヴァ・ヨーク
セルジオ・メンデス・トリオ
Sergio Mendes Trio
Bossa Nova York
1964
これも説明不要。エレンコMEV2。ヴィオラォンで参加しているトムの演奏に注目。11曲中6曲がジョビン・ナンバー。
5

*皆さんいかがお過ごしですか? こちらは忙しない日々が続いています。9月に入ったとは言え、東京はまだまだ残暑が厳しいです。でも今雨が落ちてきて、ちょっとほっとする風が流れてきたところです。

2007年09月10日

今日聴いたジョビン・ソングブック(22)

*今日はこれまで紹介してこなかった複数のアーティストによるオムニバス盤を。コンピレーション盤ではなく、「新しく録り下ろしたトラックで構成されていること」、「他で発表されたトラックを中心に構成されていないこと」が条件です。

ジョビニアナス ウン・ピアノ・アオ・カイール・ダ・タルヂ
VA
VA
Jobinianas Um Piano ao Cair da Tarde
?
ラジオ・エルドラードの『Um Piano ao Cair da Tarde』という番組のために録音された、7人のピアニストによる13曲を収録。中では、アントニオ・ブルノ、マンフレッド・フェストの2人が良い。
4

ソングブック アントニオ・カルロス・ジョビン1
VA
VA
Songbook Antonio Carlos Jobim 1
1996
アルミール・シェヂアッキによるルミアール社の「ソングブック」シリーズのトム・ジョビン特集5枚組。トムの生前から企画されていたが、発売されたのは1996年だった。参加アーティストは豪華だが、内容は盤によってばらつきがある。この1枚目では、まだ若きファティマ・ゲヂスがマルコ・ペレイラのヴィオラォンで歌う「Foi a Noite」、レニー・アンドラーヂがクリストヴァォン・バストスのピアノで歌う「Olha pro Céu」、マリザ・ガタ・マンサの「Esquecendo Você」が良い。マリア・ルイーザ・ジョビンとダニエル・ジョビンの「Samba de Maria Luiza」も収録。
4

ソングブック アントニオ・カルロス・ジョビン2
VA
VA
Songbook Antonio Carlos Jobim 2
1996
この2枚目では、ネルソン・アイレス(ピアノ)とパウロ・ベリナーティ(ヴィオラォン)とマルコス・ジャフィー(ヴィオラ)が演奏するシンフォニコの名曲「Saudade do Brasil」が良い。あとはナナ・カイミの「As Prais Desertas」、ジョイスの「Brigas Nunca Mais」、ジャニ・ドゥボックの「Esperança Perdida」が好演。
3.5

ソングブック アントニオ・カルロス・ジョビン3
VA
VA
Songbook Antonio Carlos Jobim 3
1996
ホーザ・マリアの「Two Kites」と、ホベルト・ニャータリのホーン・アレンジ+ガルガンタ・プロフンダのコーラスの「Frevo de Orfeu」が良い。しかし5枚の中でいちばん印象が薄い一枚。
3

ソングブック アントニオ・カルロス・ジョビン4
VA
VA
Songbook Antonio Carlos Jobim 4
1996
このシリーズの中で抜群に良いのがこの4枚目。中でもネイ・マットグロッソとヴァグネル・チゾの「Retrato em Branco e Preto」がすばらしい。その他、ジョイスの「Águas de Março」、オリヴィア・イーミの「O Grande Amor」、チト・マーヂの「Por Causa de Você」、アメリア・ハベーロの「Lamento no Morro」、ベッチ・カルヴァーリョの「Estrada do Sol」など、好唱が揃っている。
5+

ソングブック アントニオ・カルロス・ジョビン5
VA
VA
Songbook Antonio Carlos Jobim 5
1996
1曲目の「Luiza」のシコ・ブアルキが泣ける。その他、マリア・ベターニャの「Sem Você」、ドリ・カイミの「Eu Sei Que Vou Te Amar」、アライヂ・コスタの「Samba de Avião」、レニーニの「Wave」、オリヴィア・バイントンとパウロ・ジョビンとジャキス・モレンバウムの「Canta, Canta Mais」、フランシス・イーミの「Pois É」、ゼゼ・ゴンザーガとマウリシオ・カヒーリョの「Solidão」、マルシオ・ファラコの「Tema de Amor por Gabriela」、グアダルピの「Oficina」、レニー・アンドラーヂとクリストヴァォン・バストスの「Ligia」が良い。
5

オーリャ・キ・コイザ・マイス・リンダ ウマ・オメナージェン・ア・トム・ジョビン
VA
VA
Olha Que Coisa Mais Linda Uma Homenagem a Tom Jobim
2001
新しい世代のアーティストを多く含んだメモリアル・ライヴ盤。レイラ・ピニェイロ、クアルテート・エン・シー、エヂ・モッタ、パウラ・トレルなどが良い。DVDもあるが、ボーナス・トラックのシコの「Estrada Branca」はDVDには入っていない。
4

* オムニバスはまだあるのでまた今度紹介します。

2007年09月09日

今日聴いたジョビン・ソングブック(21)

*「アントニオ・カルロス・ジョビンのソングブック」の定義は、トム本人が主役の演奏者の一人として名前を連ねていないこと。すなわち、カイミやエリスやミウーシャやエドゥとの共演盤は割愛しています。それらはジョビンのディスコグラフィではより上位に表記されるべきアルバムだと思うので。

ブルー・ボッサ
アナ・カラン
Ana Caram
Blue Bossa
2001
さり気ないが、優しくて懐かしいアルバム。アナ・カランは何が良いって、声が良い。12曲中5曲がジョビン曲。
4

ブラジリアン・ドリーミン
ジョー・ベック・トリオ
Joe Beck Trio
Brazilian Dreamin’
2005
ジャズ・ギター・トリオ。エフェクターを多用していて、音楽を聴いている気がしない。12曲中5曲がトムの曲。
2

ボサ・ノーヴァよ永遠に
アントニオ・アドルフォ&カロル・サボーヤ
Antonio Adolfo & Carol Saboya
Ao Vivo Live
2005
アントニオ・アドルフォと娘のカロル・サボーヤとのライヴ盤。彼女の歌は人懐っこい人柄を反映しているように思う。メドレー内を含めて18曲中トムの曲は6曲。
4

アイ・ウォーント・ダンス
ハリー・アレン
Harry Allen
Eu Não Quero Dançar 〜 I Won’t Dance 〜
1997
ゲッツに似ているテナー・サックスだと思ったら、やはりゲッツが大好きなのだそうだ。スムーズ&イージーで邪魔にならないアルバムだが、これが「スイングジャーナル」ゴールドディスクとは驚く。ドリ・カイミ、マウーシャが参加。ジョビン・ナンバーは12曲中7曲。
3

ボサノヴァ・ソングブック
イタマーラ・コーラックス
Ithamara Koorax
Wave 2001 Bossa Nova Songbook
1996
イタマラ・コーラックスの歌は特に感心しないが、このアルバムはそれ以上にコンピュータ合成的なリズムが不自然で積極的に聴く気になれない。
2

ノヴァ・ヂメンサォン・ド・サンバ
ウィルソン・シモナル
Wilson Simonal
Nova Dimensão do Samba
1964
ボッサ・トレスが伴奏を務めるウィルソン・シモナル初期の名盤。彼もまたこの時代の感覚を強く持った重要な個性。トムの曲はメドレー内を含めて14曲中5曲。
4

*このシリーズ、8月中に終えるつもりでいたのに、もう9月。そしてついにラグビー・ワールドカップが始まってしまいました……。

2007年09月03日

今日聴いたジョビン・ソングブック(20)

*今日はジョビン・ファミリーのアルバムを。

ファミリア・ジョビン
ファミリア・ジョビン
Família Jobim
Amazonas
1989
バンダ・ノヴァ・マイナス・トム・ジョビン。御大がいないだけであとは後期ジョビンそのままのサウンド。
5

ジョビンに捧ぐ
クアルテート・ジョビン・モレンバウム
Quarteto Jobim−Morelenbaum
Quarteto Jobim−Morelenbaum
1999
ダニエルとパウラが前に出て、パウロとジャキスが後ろを守るクァルテット。悪いはずがないのだが、ちょっと取り組み方があっさりしている感じもする。13曲の中に1曲だけパウロの「Mantiqueira Range」(先日東京でも演奏した)が入っている。
4.5

ファランド・ヂ・アモール ファミリアス・カイミ・イ・ジョビン・カンタム・アントニオ・カルロス・ジョビン
ファミリアス・カイミ・イ・ジョビン
Famílias Caymmi e Jobim
Falando de Amor  Famílias Caymmi e Jobim Cantam Antonio Carlos Jobim
2005
メイン・ヴォーカルはナナ・カイミで、彼女の歌がすばらしい。しかし全体としては、ドリ、ダニーロ、パウロ、ダニエルの「男のアルバム」という印象。二つの音楽家族によるサウダーヂいっぱいのアンサンブル。
5

ジョビン・シンフォニコ
ジョビン・シンフォニコ
Jobim Sinfônico
Jobim Sinfônico
2002
マリオ・アヂネとパウロ・ジョビンによるシンフォニック・ジョビンのプロジェクト。演奏はサンパウロ交響楽団。ほぼ完全に再現された「Brasília, Sinfonia da alvorada」(実は完全ではない)を初めとして聴きどころは多々あるが、世界初演はピアノ曲の「Prelúdio」とトムが父親に捧げた「Lenda」の2曲。二枚組CDのほかにDVDも出ている。
5

ポエマ パラ・ガーシュウィン・イ・ジョビン
マリオ・アヂネ
Mario Adnet
Para Gershwin e Jobim
1997・1999
マリオ・アヂネはトムの家族ではないが、トムの遺志を継いでいる音楽家の一人。これは『Para Gershwin e Jobim』(ジョビン曲1曲)と『Para Gershwin e Jobim 2 Kites』(ジョビン曲6曲)の2枚からの日本編集盤で、ジョビン曲は4曲だが、トムに捧げた『Jobim in Heaven』も入っているのでこちらを推したい。アレンジが冴えている。
4

ジョビン・ジャズ
マリオ・アヂネ
Mario Adnet
Jobim Jazz
2006
こちらのアレンジは原曲のメロディに忠実でオーソドックス。十人前後の編成のトラックを中心に構成。選曲は非常に渋くて、映画『The Adventurers』の中で使われた「Sue Ann」「Polo Pony」、『Gabriela』で使われた「Paulo Vôo Livre」などを演奏している。
3.5

2007年09月02日

今日聴いたジョビン・ソングブック(19)

*9月。東京は突然涼しくなりました。この企画も先を急がないと。

ブラジリアン・バード
チャーリー・バード
Charlie Byrd with Strings, Brass & Woodwinds
Brazilian Byrd Music of Antonio Carlos Jobim
1965
チャーリー・バードのギターはバランサが足りないが、このアルバムはオーケストラを加えて好結果に。「Engano」という珍しい曲(トムとボンファの共作)を収録。
3.5

ジェミニ・シンコ
ペリー・ヒベイロ/レニー・アンドラーヂ/ボッサ・トレス
Pery Ribeiro Leny Andrade Bossa 3
Gemini X
1965
説明不要の傑作ライヴ。メドレー内を含めて27曲中トムの曲は9曲。
5

ボサノバ’67
渡辺貞夫
Sadao Watanabe Sextet
Bossa Nova ‘67
1967
ストリングスを加えた、ムード満点の好盤。
4

ブラジルの水彩画
ディオンヌ・ワーウィック
Dionne Warwick
Aquarela do Brasil
1994?
ジョビン・メドレーとして5曲と、シコとデュエットする「Piano na Mangueira」を収録。ディオンヌ・ワーウィックはやはりディオンヌ・ワーウィック。
2.5

ブラジリアン・ソフトリー
ポール・スミス
Paul Smith Piano And Orchestra
Brazilian Detour
1966
ユーモア溢れる楽しい編曲。歌伴の名手ポール・スミスの意外な一面。12曲中トムの曲は5曲。
3.5

カンタ・トム&シコ
ウィルソン・シモナル
Wilson Simonal
Canta Tom & Chico
1964〜1979
ウィルソン・シモナルが歌ったトムとシコの作品を集めた編集盤。12曲中8曲がトムの曲。発売は2006年。「Se Todos Fossem Iguais a Você」でデュエットしているのはホーザ・マリア。好企画盤。
4

ブラジリアン・セレナーデ
リー・コニッツ&ザ・ブラジリアン・バンド
Lee Konitz & The Brazilian Band
Brazilian Serenade
1996
コニッツの存在感は感じるが、特筆すべきことはない。ジョビン・ナンバーは8曲中5曲。ちなみに姉妹編の『Brazilian Rhapsody』(1995)では8曲中3曲。
3