2007年10月30日

トム・ナ・マンゲイラのDVDが発売に!

ちょっと海外に行っていたりして、長らくご無沙汰していてすみませんでした。ぼちぼち再開します。

以前にちょっとほのめかしたことがありましたが、トム・ジョビンの未発売映像が発掘され、DVDが発売されることになりました。発売は日本のコアラレコード。なんと、1991年11月5日のマンゲイラのクアドラでのライヴです。

僕は「ガロータ・ヂ・イパネマ」だけ見せてもらいましたが、マンゲイラでのライヴなのに、客席が大合唱になるところがとても面白かったです。

このライヴのいきさつについては、「カンシオネイロ・ジョビン」での言及を以前にちょっとご紹介したことがありました(下記参照)。おそらくベッチとアルシオーネも出ていると思います。すごい組み合わせですね。

http://blogs.dion.ne.jp/naoki/archives/452472.html

http://blogs.dion.ne.jp/naoki/archives/456550.html

「ジョビン生誕80周年」の極めつけとも言える発掘に拍手。発売は12月19日とのこと。今から待ち遠しいです。

2007年10月01日

今日聴いたジョビン・ソングブック(28)

*延々と引っ張ってきたこのシリーズ、とりあえず今日で最終回にします。

想いあふれて
エリゼッチ・カルドーゾ
Elizete Cardoso
Canção do Amor Demais
1958
言わずと知れたボサノヴァ第0号アルバム。当時すでに大スターだったエリゼッチのトム=ヴィニシウス作品集。二人の共作が9曲、トム単独作品が2曲、ヴィニシウス単独作品が2曲。トムは編曲も担当。ジョアン・ジルベルトは2曲に参加。当時の多くのサンバ・カンサォンの録音に比べると抜群にモダンで、新しい時代の到来を感じさせる。
5

ポル・トーダ・ミーニャ・ヴィーダ
レニータ・ブルーノ
Lenita Bruno
Por Toda a Minha Vida
1959
上記のアルバムと同じく、詩の朗読のレコードを出していた「フェスタ」という会社から発売されたトム=ヴィニシウス作品集第二弾。構成は上記と同じで、二人の共作が9曲、トム単独作品が2曲、ヴィニシウス単独作品が2曲。「Eu Sei que Vou Te Amar」や「Canta, Canta Mais」などはこのアルバムが初演だと思う。編曲はレニータの夫でもあったレオ・ペラッキ。ただしこちらは歌唱スタイルは古い。祝再発。
4.5

アコースティック・ライヴ〜あなたを愛してしまう〜
ジョアン・ジルベルト
João Gilberto
Ao Vivo 〜 Eu Sei que Vou Te Amar
1994
1994年4月13日のサンパウロでのライヴ。TV番組用という録音の問題もあるが、完成度は高いと思えない。全18曲中8曲がトムの曲。
3.5

ジョアン・ジルベルト・イン・トーキョー
ジョアン・ジルベルト
João Gilberto
João Gilberto in Tokyo
2003
上記と比べると、声にはさらに衰えが感じられるものの、聴き進めるうちにそれを補って余りある見事な完成度であることがわかる。15曲中5曲がトムの曲。
5+

トム・ジョビンを歌う
ジョアン・ジルベルト
João Gilberto
João Gilberto Interpreta Tom Jobim
1958〜1960
この企画の最後はこのアルバムで締めたい。オデオンの最初のLP3枚と4曲入りのEPからの編集盤。アントニオ・カルロス・ジョビンの楽曲の美しさと新しさをこれだけシンプルかつ雄弁に伝えてくれる演奏・歌唱は空前絶後。やはりジョアンあってのトムだったし、トムあってのジョアンだったのだと強く思う。彼らの音楽に心から感謝を言いたい。
5+

*最後はどういうふうに締め括ろうかと思ったのですが、やはりジョアン・ジルベルトにしました。

 ここまでで合計186枚になりました。実はこの数日に思い出したアルバムも何枚かあります。存在がわかっていて僕が持っていないアルバムもありますし、存在さえ知らないアルバムも何枚もあるはずです。ですから補稿は随時書いていきます。5枚くらいずつまとまったら紹介していこうと思います。

 こういう作業の積み重ねを通じて、10年後くらいにトムのディスコグラフィが編めるようになっていると良いのだけれど……。