2007年12月31日

12月31日に聴いたレコード

今日は大掃除をしながら、今年亡くなったミュージシャンのLP・CDを掛けて過ごしました。

オスカー・ピーターソンを掛け、ドゥルヴァル・フェヘイラを掛け、ダン・フォーゲルバーグを掛け、ジョー・ザヴィヌルを(マイルス・デイヴィスとウェザー・リポートを)掛け、フランキー・レインを掛け、富樫雅彦を掛け、マイケル・ブレッカーを掛け……。さすがにキッスは掛けませんでしたが。こういう大晦日はなかなか良いです。これから毎年やろうかと思います。

オスカー・ピーターソンは12月23日に亡くなりました。オスカー・ピーターソンと言えば何と言ってもいソノてルヲさんを思い出します。世の中がコルトレーン一色だった時代に、オスカー・ピーターソンを絶賛したことの勇気は今日では測り知れないと思います。いソノさんは僕が学生時代にアルバイトをしていた吉祥寺の「ファミリー」というジャズ喫茶で月例のレコード・コンサートを開いていたのですが、僕自身は残念ながらニアミスで一度もお会いできませんでした。でもそのジャズ喫茶のママに励ましの年賀状を下さった時のことを懐かしく思い出します。

トム・ジョビン関連で言うと、DVDとCDが出ているトムのモントリオールのライヴで、「ウェイヴ」を演奏する前にトムは「この曲はオスカー・ピーターソンも演奏している」と紹介しています。もちろんオスカー・ピーターソンはモントリオールの人です。

それからダン・フォーゲルバーグの死去は今日になって知りました。12月16日に亡くなっていたとのことです。今年のクリスマスイヴに、あるレコード店でダン・フォーゲルバーグの名曲「セイム・オールド・ラング・ザイン」のラストの「オールド・ラング・ザイン(蛍の光)」のソプラノ・サックスが流れていて、何という趣味の良い店だろうと思ったのですが、あれは追悼の選曲だったのですね。そしてこのソプラノサックスが実にマイケル・ブレッカーです。大晦日にこの曲は最高です。これから毎年掛けようかと思います。

ダン・フォーゲルバーグの『イノセント・エイジ』は、僕がこれまでに最もたくさん針を落としたレコードの上位20枚に入るレコードです(特に1枚目の裏面)。ウェストコーストのロックが好きだとかそういうことではなくて、この人は僕のどこかを捉える歌をいつも歌う人でした。ご冥福を心から祈ります。

ということで、皆さん、今年も一年このような芸のないブログにお付き合いいただいてありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎えください。また来年お会いしましょう。

we drank a toast to innocence
we drank a toast to time……
posted by naoki at 22:17| Comment(217) | TrackBack(2) | 今日聴いた音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月30日

12月29日に聴いたレコード

*昨日は雨上がりのちょっと暖かい一日でした。昨日聴いたレコードを。

『ア・サーテイン・スマイル・ア・サーテイン・サドネス/アストラッド・ジルベルト ワルター・ワンダレイ・トリオ』A面

『イデイアス/エウミール・デオダート』

『ボディ&ソウル〜ジャズ&ボッサ・スタンダーズ/リヒア・ピロ』

『サークル・ワルツ/ドン・フリードマン・トリオ』A面

『ジャズ・セバスチャン・バッハ/スウィングル・シンガーズ』A面

『ペリー・エ・トド・ボサ/ペリー・ヒベイロ』B面

『スムース・アズ・ザ・ウィンド/ブルー・ミッチェル』A面

『彼女の瞳が輝く処/フェルナンダ・タカイ』

『ドビュッシー 版画・映像・喜びの島・マスク/ミシェル・ベロフ』

『ブロークン・ウィング/チェット・ベイカー』

*AB面の表記があるものがLPで、ないものがCDです。

*いよいよ押し詰まってきましたね。私はこれから年内最後の仕事に行ってきます。
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2007年12月29日

年の瀬の吉祥寺の消え行く店で

一昨日の水曜の夜は、あともう少しでこの世界から(と言うよりも吉祥寺から)なくなってしまうジャズ・クラブで、澄淳子(Vo)と続木徹(P)の演奏を聴きました。

この店のことは前にも書いたことがあるので今は省略。澄淳子のヴォーカルとお喋りについても前に書いたことがあるので省略。続木徹のピアノについても何度も書いたので今夜は省略。

この人たちの演奏は20年近く聴いているので、今あえて言うことは特になくて、旧くからの知り合いと楽しく過ごせた良い夜でした。

後ろの方でこっそりと聴こうと思って店に入ったら、前の方しか席が空いていなくて、「嫌なの?」と澄さんに脅されて…いや、あの、促されて…仕方なくかぶりつきで聴かせていただきました。はい。

「ミネソタの玉子売り」で「ウッパ・ネギーニョ」が飛び出したところは素晴らしかったと思います。などということも一応書いておこう。

でも本当に淋しくなりますね。お互いにね。仕方ないのかね。
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2007年12月25日

デューク・ジョーダンのこと

昨夜遅くに「今日聴いた音楽」を書き込んで、最後にデューク・ジョーダンの『フライト・トゥ・デンマーク』と記入したのですが、朝起きるとその書き込みを読んだ海外在住の友人からEメールが届いていました。「でもデューク・ジョーダンもトミー・フラナガンもいなくなってしまって…」とあります。え? 何それ? 早速調べてみたら、なんと、デューク・ジョーダンは2006年8月8日に亡くなっていたのですね。僕は全然知りませんでした……。

ジャズ・ピアニストで誰が好きかと問われたら、三番目以内に名前を挙げるピアニストでした。ライヴは3回か4回聴いているはずです。最愛の『フライト・トゥ・デンマーク』のLPジャケットにサインをもらったのは、原宿のキーストンコーナーだったと思います。その時のデューク・ジョーダンはもうへべれけに酔っ払っていて、曲名を間違えて紹介したりしていたのですが、でも、ピアノの前に座ると背筋がしゃきっと伸びて、素晴らしいアドリブを聴かせてくれました。あの時の「チョコレート・シェイク」のテーマのタッチは今でも覚えています。それから、今朝Eメールをくれた友人ともどこかのホールのライヴに一緒に行ったように記憶しています。

思い出の尽きないピアニストで、特に『フライト・トゥ・デンマーク』には数え切れない思い出があります。その昔武蔵境にあったアフタービートだかダウンビートだかいったジャズ喫茶を思い出します。

デューク・ジョーダンの魅力はとてもわかりやすくて、アドリブのシンングル・トーンのメロディの美しさがそれはもうぴかいちでした。ちなみに昨夜『フライト・トゥ・デンマーク』を掛けたのは、「ヒアズ・ザット・レイニイ・デイ」の中に現われる「ジングル・ベル」のメロディが聴きたかったからでした。

ジョアン・ジルベルトが好きな人は『フライト・トゥ・デンマーク』は絶対に気に入ると思います。ぜひ一度聴いてみてください。

それにしても淋しいなあ。

グラッド・アイ・メット・デューク。

僕はデューク・ジョーダンのご冥福を心から祈ります。
posted by naoki at 02:15| Comment(10) | TrackBack(13) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月24日

12月23日に聴いたレコード

*ずっと書き込みをさぼっているので、久し振りに知り合いにお会いすると、「生きていたの?」と言われてしまう今日この頃です。皆さんお元気でしょうか?

*今朝は8時起床。一日中仕事をしながら合間に音楽を聴いていました。朝方の曇り空が午後にはすっかり晴れ上がり、美しい青空が広がって、夕方には満月が昇りました。久し振りに「今日聴いた音楽」を。

『ザ・ニュー・ボサノヴァ/ルシアーナ・ソウザ』

『レヴェランス〜音楽よ、ありがとう!/アンリ・サルヴァドール』

『アイ・リード・ア・ライフ/ベン・シドラン』

『シナーラ・イ・シベーリ』AB面

『エスターテ/ミシェル・ペトルチアーニ』A面

『クリスマス/シンガーズ・アンリミテッド』AB面

『ソングス・フォー・ザ・ジェット・セット/トニー・ベネット』A面

『アプレゼンタンド/ホジーニャ・ヂ・ヴァレンサ』

『ジョイ/カーリン・クローグ』

『タンバ・トリオ』(ブルー・タンバ)

『サウダーヂ/ピエール・バルー』

『エヴリシング・ハプンズ/アン・バートン』

『フライト・トゥ・デンマーク/デューク・ジョーダン』A面

*AB面の表記があるものがLPで、ないものがCDです。

*仕事に追われてしまっていて、今夜お誘いいただいていたライヴに出掛けることができませんでした。この場を借りてお詫び申し上げます。また次の機会にお伺いしたいので、懲りずにお誘いいただければ嬉しく思います。

*それでは皆さん、Feliz Natal!

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2007年12月16日

気になっていたこと

もう1週間が経ってしまいましたが、12月9日の「トム・ナ・マンゲイラ」トークイヴェント@Aparecidaで、ヴァスコの言葉をうまく紹介できなかった部分があって、ずっと気になっていたので簡単に補足しておきます。

「トム・ジョビンの音楽のコードやハーモニーの特徴を、音楽を演奏しない人にもわかるように説明して欲しい」という僕の質問に対して、ヴァスコが話してくれたのは、だいたい次のような内容でした。

「トム・ジョビンは、ジャズのスタンダードと同じようなコード進行を用いながら、ピアノの演奏で彼独自のヴォイシングを使っている。その結果、聴き手にとってとても耳に馴染みやすいサウンドを創り出している。それが彼の音楽の要点だと思う」

とても重要な点が、うまく通訳できなかったので、お詫びとともに訂正しておきます。

2007年12月10日

「トム・ナ・マンゲイラ」トークイヴェント終了

昨夜Aparecidaにおいでいただいた皆さん、どうもありがとうございました。

用意していたことの半分も喋れなかった上に、ヴァスコの言葉を正確にお伝えできなかった部分もあって、反省しています。申し訳ありませんでした。「正誤表」は、今後このブログに掲載していこうと思います。

考えてみれば、トム・ジョビンの逝去が日本で報じられたのは1994年12月9日。その日の夕刊を広げて立ち尽くした記憶があります。その意味では、「日本での命日」にこのような催しに関わらせていただいて、感慨深いものがありました。皆さんありがとうございました。

しかしトーク・イヴェントはともかくとして、終演後のヴァスコを中心としたセッションが楽しかったですね。

その前日(上田力さんとナンダ・ノヴァの「Jobim My Love」@新大久保Space Doから「Parabens pra Jobim」@Aparecidaへとジョビン追悼ライヴをはしごしました)を含めて、トム・ジョビンの命日ウィークが終わりました。

今日は昼間の仕事も一段落して、一息ついているところです。
posted by naoki at 19:32| Comment(12) | TrackBack(0) | 新譜紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月08日

トム・ジョビンの命日です

今日は、トム・ジョビン13回目の命日です。

今日12月8日(土)は夕方から新大久保Space Doの上田力さんのライヴ『Jobim My Love』に向かいます。幕間に一言喋るように言われているのですが、それよりも新編成の演奏を楽しみにしています。このプロジェクト、今回が43回目というのですから年季が違います。18時30分開場、19時開演です。

明日12月9日(日)はこれも夕方から、西荻窪Aparecidaでヴァスコ・デブリートと『Tom Na Mangueira』発売記念トークイヴェント。18時開場、19時開演です。現在鋭意打ち合わせ中です。

また昨夜は、某誌から依頼を受けていた「ジョビン生誕80周年+『マンゲイラに捧げる』」に関する原稿をようやく書き上げて送付することができました。こちらは発売になったらまたご紹介します。

毎年この季節になるとトム・ジョビンを思い出さずにはいられませんが、今年は自分もいろいろと関わらせていただいて、多忙に追われながらも感慨を味わっています。

それにしても、3年前の「没後10年」は全然盛り上がらなかったのに……。

「13回忌」と言いますが(13回忌は13年ではありませんが)、このくらいがやはり一つの節目になるのかもしれないなあと思っているところです。

2007年12月04日

「トム・ナ・マンゲイラ」の発売を記念してトークイヴェントを開催します

大変ご無沙汰してしまいまして、申し訳ありません。

さて、大事なお知らせです。

トム・ジョビンの「マンゲイラに捧げるTom Na Mangueira」のDVDがコアラレコーズとトゥピニキーンから発売される(12月19日発売)のを記念して、ヴァスコ・デブリートとトーク・イヴェントをやることになりました。

DVDの内容の一部を先行紹介するとともに、ヴァスコのミニライヴも予定しています。会場はWillie Whopperさんの「Aparecida(アパレシーダ)」(都内西荻窪)http://aparecida.pokebras.jp/です。

日程は12月9日(日)、すなわち、トム・ジョビンの命日の翌日です。18:00開場、19:00開演です。 Chargeは無料ですので、ドリンクを注文してください。

僕は生来の面倒くさがりで、人前で喋るのが大の苦手なので、今までこの種のことからは逃げ回っていたのですが、とうとうやることになってしまいました。ご配慮いただいたWillieさんに感謝しています。

当日はどちらかと言うと僕は進行を担当して、ヴァスコにたくさん喋ってもらおうと思っています。

でも1人も集まらなかったらどうしよう?などと心配しています。都内在住の皆さん、お時間がありましたらどうぞいらしてください。歓迎します!