2008年06月26日

『コンポーザー』

8月6日に、トム・ジョビンのワーナーでの録音を網羅した『コンポーザー』がワーナーミュージックジャパンから再発売されます。主に『ザ・ワンダフル・ワールド・オヴ・アントニオ・カルロス・ジョビン』と『ア・サーテイン・ミスター・ジョビン』で構成された一枚です。Hさんのご配慮で、そのライナーを書かせていただきました。感無量です。

4千字から6千字という当初の予定をかなりオーヴァーしてしまいました。このくらいの文字数をいただけるとずいぶん思い切ったことが書けるかなと最初は思っていたのですが、なかなか難しいです。これが書籍であれば自由勝手に書き連ねていけば良いのですけれど、CDのライナーは役割が違います。初めてトム・ジョビンのCDを手にする人もいるだろうし、長年のファンにもある程度満足していただこうと思うと…。結果的に背景を説明するデータの網羅に終始してしまいました。しかし以前に日本で発売になった時の米国の解説者よりはまあちょっとはましな内容になっているかも、と思います。すでにお持ちの方も、ぜひお買い求めください。

このライナー、出張が立て込んでいた時期だったので、(1)最初の3分の1を吉祥寺の自宅で、(2)次の3分の1をロスアンジェルスとサンフランシスコで、(3)最後の3分の1を札幌で書きました。最後に千歳空港のレストランでパソコンを叩き終えて空を見上げると、どこかの航空会社の古いボーイングが空を駆け上っていって、雲の間に消えていきました。そして目の前には「アヴィオン」というレストラン。思わず笑ってしまいました。この『コンポーザー』の通奏低音は「ジェット機のサンバ」だと僕はずっと思っていましたので。

ちょっとそういう「空港の旅愁」のようなものをライナーの行間に感じ取っていただけると嬉しいのですが、まあ、それはないか(笑)。しかし、このアルバムのスタートはトム・ジョビンがカーネギー・ホールに向かって出発した1962年11月21日のガリアォン空港だと僕は思っています。その時のトムがどういう気持ちで米国に乗り込んだのかを想像するのは楽しいし、そういう想像は作品の理解に絶対に役に立つと思います。

ではこのアルバムのゴールはどこか? それは、ぜひCDをお求めの上ライナーをお読みください。

以上、近況報告を兼ねて。

2008年06月10日

Feliz aniversario!

ずっとさぼってしまっていて、心配されたり呆れられてたりしています。皆さんお元気でしょうか?

ワルテル・サントスとJ.T.メイレリスの逝去に言葉を探しているうちに、出張に出てしまいました。現在、LA。『エリス&トム』のレコーディングの記録映像の中に登場するカリフォルニア銀行の建物を間近に眺めるホテルにいます。理由があってトム・ジョビンのワーナーの録音を部屋で流しています。

ジョアン・ジルベルトのカーネギー・ホールは、やはり予定が合いませんでした。間もなくですね。行かれる方がいらしたらリポートしてくれないでしょうか??

そして今日はジョアンの喜寿のお祝い。秋の再来日を楽しみに待つことにします。
posted by naoki at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする