2009年07月12日

7月11日に聴いたレコード

アーヴィング・バーリンの話をしたらコール・ポーターについて触れておきたくなりました。

以前に上田力さんに『「想いあふれてChega de saudade」の最後の「長ったらしいところ」は絶対にコール・ポーターの影響だよね』と指摘された時には、まさしく目から鱗が落ちて、思い切り膝を叩いた(もちろん自分の膝をです)ものでした。

コール・ポーターの大有名曲の中でいちばんそれが感じられるのは「ナイト・アンド・デイNight and day」です。「アイヴ・ガット・ユー・アンダー・マイ・スキンI’ve got you under my skin」と「ラヴ・フォー・セイルLove for sale」にもちょっとそういう感じがあります。クライマックスのところで歌詞と音符が字余りになって、無理矢理押し込んでも終わらなくて、仕方なくもう一度リフレインになる……ように聴こえるところです。

ほかにも、長調と短調との転調を繰り返して、一曲の中で明と暗の表情が交互に立ち現われるのも、コール・ポーターとトム・ジョビンに共通して認められる特徴の一つです。その魅力は「エブリタイム・ウィ・セイ・グッバイEvery time we say goodbye」の中の「from major to minor」の部分……本当に見事……に凝縮されています(この曲の話を始めると長くなるのでまた今度にします)。

それで今日は主に「ナイト・アンド・デイ」が入っているコール・ポーター集と、「想いあふれて」が入っているアルバムを交互に聴き比べて過ごしました。

『ソニー・クリス・プレイズ・コール・ポーター』AB面

『カンサォン・ド・アモール・ヂマイス/オリヴィア・バイントン』

『ジェリ・サザーン・ミーツ・コール・ポーター』AB面

『ビッグ・バンド・ボサノヴァ/オスカル・カストロ・ネヴィス』AB面

『チャーリー・パーカー・プレイズ・コール・ポーター』AB面

『アス・101・メリョーレス・カンサォンズ・ド・セックロ・XX(セレサォン・アルミール・シェヂアック)1/VA』

『エラ・フィッツジェラルド・シングス・コール・ポーター・ソングブック』ABCD面

『ホーザ・パッソス・カンタ・アントニオ・カルロス・ジョビン』

『コール・ポーター・ソングブック/オスカー・ピーターソン』

『トリビュート・トゥ・アントニオ・カルロス・ジョビン/ヨーセイ・コーニング』

『アニタ・オデイ・シングス・コール・ポーター・ウィズ・ビリー・メイ』AB面

*AB面の表記のあるものがLPで、ないものがCDです。
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2009年07月11日

ジョアン・ジルベルト、スペイン公演も中止に…

スペインでの公演が発表された時には「スペイン行っちゃおうかな!(マドリードの旧友にも10年も会っていないし)」などとも思ったのですが、結局予定が合わずに断念。

そして結局、そのスペインでの公演(7月18日マドリード、26日バルセロナ)もキャンセルになりました。9月にやるというのは本当でしょうか? 日本とイタリアに続いてスペインもこうですから、こうなってくると実現は疑わしくなってきます。

ご健康を祈ります! 

2009年07月05日

7月4日に聴いたレコード

数日前に事務所で誰かが掛けていたCDの中にエロール・ガーナーがあって(どうして彼または彼女が梅雨時の仕事中にエロール・ガーナーなど掛けようと思ったのかは知る由もないけれど)、その中にアーヴィング・バーリンの「オールウェイズAlways」が入っていました。

それで思い出したのですが、「オールウェイズ」の最後の部分はトム・ジョビンの「あなたなしではいられないEu não existo sem você」の最後の部分に似ているのではと以前から感じていました。トムは自他ともに認めるアーヴィング・バーリンの信奉者ですから、「オールウェイズ」から何らかのインスピラサォンを頂戴していたとしても不思議ではありません。

それで昨日は仕事をしながら「オールウェイズ」が入っているアルバムと「あなたなしではいられない」が入っているアルバムを交互に掛けるという我ながら趣味の悪い選曲をして一日を過ごしました。おかげで仕事はちっともはかどりませんでした(笑)。

でも結論は、「やはりそっくりだ!」。最後の最後の数小節だけですけれども。「オールウェイズ」は最近カエターノも歌ったようですから(『ア・フォーリン・サウンド』)、よろしければ聴き比べてみてください。

『ビリー・ホリデイ・オン・ヴァーヴ』E面

『イネーヂト/トム・ジョビン』

『デイヴ・ブルーベック・トリオ』

『トム・ジョビン・ポル・マイーザ』

『サヴォイ・レコーディングス/スタン・ゲッツ』

『カンサォンズ・ヂ・トム・ジョビン/ヴァニア・バストス』

『トリオ64/ビル・エヴァンス』A面

『カンサォン・ド・アモール・ヂマイス/エリゼッチ・カルドーゾ』A面

『ポートレイト・オヴ・ジョセフィン・ベイカー』

『ポル・トーダ・ミーニャ・ヴィーダ/レニータ・ブルーノ』B面

『シングス・ザ・アーヴィング・バーリン・ソングブック/エラ・フィッツジェラルド』

『アントニオ・カルロス・ジョビン・イ・フェルナンド・セーザル・ナ・ヴォス・ヂ・アゴスチーニョ・ドス・サントス』A面

『ザ・ベスト・オヴ・アーヴィング・バーリン/サラ・ヴォーン&ビリー・エクスタイン』B面

『ジョビン、ヴィニシウスを歌う/トム・ジョビン』

*AB面の表記のあるものがLPで、ないものがCDです。

*個人的には(ってもともと全部個人的な記述なのだけれど)、アーヴィング・バーリンの同系統の作品では「リメンバー」の方が百倍くらい好きです。

*ところでシコ・ブアルキがイタリア時代にジョセフィン・ベイカーの前座をしていた話って日本ではあまり伝えられていませんね。この件、『シコ・ブアルキNo.4』のライナーにちょっとだけ書いたのでぜひお読みください。
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