2011年02月20日

2月19日の1曲「夜明けFim de Noite」シコ・フェイトーザ

 朝7時起床。パソコンを開いてグーグルのトップページで今日がブランクーシの誕生日であることを知る。パリのポンビドゥの敷地の一角に再現されているブランクーシのアトリエを思い出す。あれは僕のような人間にとっては一つの理想の空間だ。仕事に必要なのは静謐と太陽光線だなあと思う。

 ラグビー日本選手権準決勝。三洋電機対東芝。秩父宮ラグビー場。14時キックオフ。前半29分までに東芝が3トライを奪って21対3とリード。しかし三洋は田邉の3つのPGで点差を縮め、後半に入ると霜村のトライとコリニアシのトライで同点。さらに北川が2つのトライを取って33対21で逆転勝利。間違いなく今シーズンのベストゲーム。三洋の4つのトライは――特にホラニ・コリニアシのノーホイッスルトライは長く記憶に残ることになるだろう。興奮した。

 その熱を冷ますためにラグビー場に近接した酒場に入ると観戦仲間もいて、ちょいと一杯のつもりが止まらなくなってしまう。居合わせた三洋ファンの女性たちとラグビー談議に花が咲いて実が生って。帰りは深夜。相方と二人でくたくたになって、もう深酒はやめようと誓い合う。

 今日の曲は上記の行動とは何の関係もないのだけれど、夜明けに目が覚めて掛けたのがシコ・フェイトーザだったので。この『シコ・フィン・ヂ・ノイチChico Fim de Noite』はボサノヴァを聴いてきたことの幸せをしみじみと噛み締めさせてくれる一枚だ。
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2011年02月12日

2月11日の1曲「エスターテ(夏)Estate」ジョアン・ジルベルト

 東京は雪。昼間は自宅で音楽を聴きながら仕事の山と格闘。僕には雪の日に掛けたくなるレコードというものが何枚かあって、その中にジョアン・ジルベルトの『アモローゾAmoroso』があるのだが、これは裏ジャケットのジョアンの写真を撮った土井弘介さんの証言(2003年のジョアンの初来日公演のパンフレットに掲載されている)が頭にあるからにほかならない。このアルバムでいちばん良く聴くのはブルーノ・マルティーノの「エスターテ(夏)Estate」だけれど、ジョアンがこの曲を真冬のニューヨークで録音していることはこの演奏の魅力に関係があると思う。

 夕方から立川で高校時代のラグビー部の先生と会食。うちの相方を連れて。もう一人の友人を交えて。先生の行き付けの中華料理店で。僕にとっては唯一の恩師と呼べる存在の人。ちゃんと喋るのは久し振り……もしかしたらこんなにちゃんと喋るのは初めてかもしれないくらい。それで今日は雪なのだろうか?

 この先生、今は「君が代」の不起立の問題で原告の一人になっている。僕はその主張を全面的に支持しているけれど、それは個人の思想や行動を体制とか権力とかがが強制したり強要したりすることはできないというその一点においてだ。そしてそれは僕がブラジルのMPBを好んで聴いていることととても密接に結び付いている問題だ。ものすごく大事な一点である。

 帰ってまたジョアンを聴きながら、そういうことを漠然と思う。いろいろなことを回想する。窓の外は銀世界。

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2011年02月05日

2月5日の1曲「永久の想いEverybody's Got to Learn Sometime」コーギス

 先日友人たちと「なぜ若者はポップソングを聴くのか?」という話題になった。もともとは「なぜ今の若者はポップソングを聴かなくなったのか?」という話題だったのだけれど。僕のその時の結論は、「女の子にもてたいから」。これは村上龍が以前にどこかに書いていた「女の子にもてたくて石膏デッサンを練習した」という話がベースにある。十代の頃の衝動ってだいたいそういうことではないかと、酔っ払って僕は喋った。

 夕方、相方と吉祥寺の街中に食事に出る。偶然に旧友に会う。偶然に偶然が重なっている男。僕のことを僕の相方よりも20年前から知っていて、僕の相方のことを僕よりも8年前から知っている男。30年前に僕のために一肌も二肌も脱いでくれた男。10年前に高田馬場のコルコヴァードで結婚の報告のパーティのようなものを開いた時に、「しようがないなあ」と言いながらその場で司会を買って出てくれたのもこの男だった。

 それで今日の1曲なのだけれど、昨夜、シネフィル・イマジカでチャーリー・カウフマンとミシェル・ゴンドリーの「エターナル・サンシャイン」を観ていたら、最後にこの曲が流れてきたので飛び上るほど驚いた。この映画を観るのは3回目だと思うのだが、ラストのクレジットのところまでちゃんと観たのは初めてだったのだろう。でなければ以前に気が付いていたはずだ。英国出身のコーギスというポップバンドの曲。僕がFENでケイシー・ケイスンのアメリカントップ40を聴いていたのは1977〜80年くらいのことだけれど、80年にビルボードで18位になったと記録にある。このバンドのことは詳しくは知らない。でもこの曲のことは良く覚えている。あの当時のヒットチャートの中でこの曲の「感じ」がずいぶん異質だったからだ。もちろんレコードを買うほどではなかったので、今も手元にあるわけではなく、YouTubeで探して聴いてみる。ちょっとした感慨が湧き起こる。それで若者がポップソングを聴くことの意味だか目的だかがちょっとだけわかる。30年後に友人との再会を祝福するためだ。
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2011年02月02日

2月1日の1曲「スノウ・ピースSno' Peas」ビル・エヴァンス&トゥーツ・シールマンス

今日は札幌。午前中は吹雪いていて、午後には一時は降りやんでいたが、夕方にはまた視界0メートルの吹雪。夕食はビールを飲みながら地元の海のもの山のものをごちそうになる。

そのあとで一人で生演奏のあるジャズクラブへ。とてもとても良い演奏。エレクトリックピアノの「オール・ザ・シングス・ユー・アー」を聴いていたら、ビル・エヴァンス&トゥーツ・シールマンスの『アフィニティAffinity』が聴きたくなった。それでもう一軒ジャスの店に行って、そのアルバムを掛けてもらう。目玉は「スノウ・ピースSno' Peas」。今札幌はマイナス3.5度。雪はまだ降りしきっている。

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