2017年04月23日

ヘレン・メリル Farewell SAYONARA Concerts

4月22日(土)、ブルーノート東京の最終日のセカンドステージ――すなわちこの国における最後の最後のライヴを聴いた。
ヘレン・メリルは、老いていた。力は衰えていたし、輝きは失われていた。音程も、声量も、不安定なところがあった。でも、それでも、サーヴィス精神を発揮して、とても楽しい、感動的なステージを見せてくれた。心に残る歌を聴かせてくれた。
この淋しさをどう言えば良いのだろう? 1人の歌手が、高齢(86歳)を理由に、引退する。かつてあれほど可憐で、瑞々しかった歌手が、すっかり変わってしまって、目の前にいる。そして一生懸命に、最後のステージを務めている。僕はとても良いライヴを観たと思う。
最後は全員総立ちで、ヘレンを送り出す。ちょうど座っていた席が良くて、ヘレンは僕の手も握ってくれた。彼女がいなくなったあとも、しばらく立ち去りがたくて、そこから動けなかった。ちょっと呆然としてしまった。
一夜明けた今も、まだ呆然としている。もしかして彼女が戻ってくるのではないかと、心のどこかで思っている。

セットリスト
(トリオ2曲)
イット・ドント・ミーン・ア・シング
アム・アイ・ブルー
サマータイム
オータム・リーヴス
アイ・ガット・イット・バッド(エンド・ザット・エイント・グッド)
(トリオ1曲)
ピープル・セイ・ウィアー・イン・ラヴ
マイ・ファニー・ヴァレンタイン
バイ・バイ・ブラックバード
ジー・ベイビー・エイント・アイ・グッド・トゥ・ユー
オール・オヴ・ミー
ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ
アンコール:スワンダフル
posted by naoki at 10:57| Comment(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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