2017年09月17日

「アーキテクト・ジョビン」発売記念コンサート

昨日9月16日(土)は自由学園明日館講堂で伊藤ゴローアンサンブルの「アーキテクト・ジョビン」発売記念コンサート。伊藤ゴローさん+ピアノ+弦楽カルテットによる、トム・ジョビンの6曲とオリジナル曲の見事なアンサンブルを楽しみました。
ライヴではCDとはまた違った聴こえ方がするものです。伊藤ゴローさんの編曲は、曲によっては普段演奏されるそれとはちょっと異なるハーモニーが聴こえてきてとても興味深かったです。このプロジェクトのユニークさと貴重さを改めて確認しました。とても深いお取り組みだと思います。
それにしても、ちょうど最後に雨が降ってきて、雨音こそ聴こえませんでしたが、会場がポッソフンドになりましたね。「アグアス・ヂ・マルソ」の「マルソ」は3月ですが、ブラジルでは秋ですし、大島守さんの最初の邦題は「秋の流れ」。いろいろなことが符合し、アンサンブルを奏でていると思います。
20170916_151810.jpg

曲の合間に中原仁さんが朗読したトム・ジョビンの詩は、仁さんはDVDから起こしたとおっしゃっていましたが、自宅の本棚を探すとありました。1988年に発売された「ジャルヂン・ボタニコ・ド・リオデジャネイロ」。写真家ゼカ・アラウジョの写真にトムが散文を付けた写真集で、2人の共著となっています。トムの「庭」だったジャルヂン・ボタニコのさまざまな表情が窺えます。
トム、井の頭公園にもカワセミが来るんですよ。それで僕はここに住んでいるんです。
20170917_133729.jpg

posted by naoki at 18:01| Comment(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月23日

ヘレン・メリル Farewell SAYONARA Concerts

4月22日(土)、ブルーノート東京の最終日のセカンドステージ――すなわちこの国における最後の最後のライヴを聴いた。
ヘレン・メリルは、老いていた。力は衰えていたし、輝きは失われていた。音程も、声量も、不安定なところがあった。でも、それでも、サーヴィス精神を発揮して、とても楽しい、感動的なステージを見せてくれた。心に残る歌を聴かせてくれた。
この淋しさをどう言えば良いのだろう? 1人の歌手が、高齢(86歳)を理由に、引退する。かつてあれほど可憐で、瑞々しかった歌手が、すっかり変わってしまって、目の前にいる。そして一生懸命に、最後のステージを務めている。僕はとても良いライヴを観たと思う。
最後は全員総立ちで、ヘレンを送り出す。ちょうど座っていた席が良くて、ヘレンは僕の手も握ってくれた。彼女がいなくなったあとも、しばらく立ち去りがたくて、そこから動けなかった。ちょっと呆然としてしまった。
一夜明けた今も、まだ呆然としている。もしかして彼女が戻ってくるのではないかと、心のどこかで思っている。

セットリスト
(トリオ2曲)
イット・ドント・ミーン・ア・シング
アム・アイ・ブルー
サマータイム
オータム・リーヴス
アイ・ガット・イット・バッド(エンド・ザット・エイント・グッド)
(トリオ1曲)
ピープル・セイ・ウィアー・イン・ラヴ
マイ・ファニー・ヴァレンタイン
バイ・バイ・ブラックバード
ジー・ベイビー・エイント・アイ・グッド・トゥ・ユー
オール・オヴ・ミー
ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ
アンコール:スワンダフル
posted by naoki at 10:57| Comment(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月08日

エドゥとヴィニシウス、トムとエドゥ

東京の2セットを聴いた。素晴らしかった。今もからだの中にその音が残っている。エドゥ、この国に来てくれてありがとう。あなたの音楽を今僕たちに聴かせてくれてありがとう。
バンドも最高だった。メンバーが発表された時、「これでピアノがクリストヴァオンだったらなあ」なんて言ってすみませんでした。このメンバーで最高でした。ファーストとセカンドでは、圧倒的にセカンドが良かった。サウンドがものすごく柔らかくなっていた。
あまり伝えられていないことだが、エドゥは10年ほど前に大病をしている。死の淵から戻ってきたと言っていた。神の手(手術を担当した医師)に助けられたと言っていた。それであなたの音楽に取り組む姿勢は変わった?と訊いたら、変わっていないと言っていた。今は楽譜を読みながらクラシックを聴いていると言っていた。何だかその話はわかる気がする。
あと、エドゥは録音が少ないと思われているけれど、まあ、自己名義のアルバムは少ないのだけれど、キャリアの間ずっと絶え間なく猛烈に仕事をしてきた人だ。そのことも紹介しないといけない……。
ヴィニシウス、トム、エドゥ。それが僕の愛するメインストリーム。本当にこのタイミングでエドゥを聴くことができて、こんなに幸せなことはなかった。この来日のためにご尽力された皆さん、本当にありがとうございました。一生忘れられない夜になりました。
posted by naoki at 02:02| Comment(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月12日

引っ越しそれからボブ・ディラン

*ご覧の通りで、引っ越しました。今まで使っていたLOVELOGがサーヴィスを停止するというので、仕方なく、誘導されるままこちらに移転してきました。ここで不都合があればほかのところに移ろうと思います。不都合がなければここにしばらくいます。
全然新しい記事を書いていなかったこのブログですが、もうちょっと命脈は保ち続けていこうと思っています。自分の近況を報告する代わりに、昨日行ってきたライヴの報告をします。


昨夜(もう一昨日ですが)、ボブ・ディランの東京公演最終日に行ってきました。
僕はディランの熱心なファンとは言えません。1980年くらいまでのアルバムは全部聴いているのですが、そのあとは全然聴いていませんでしたし、持っていたアルバムも全部売ってしまいました。78年の日本初公演はFMで生放送を聴いていたことを覚えていますが、自分ではライヴに行ったことはなくて、昨夜が初めてでした。と言うよりも、まさか自分がディランのライヴを体験できる日が来るとは思っていませんでした。

でも一昨日のライヴはとても良かったです。シャープで、包容力のある、最高の音楽でした。感想を残しておきたいのですが、今の僕にはまとまった感想を整理する時間はとてもないので、感じたこと、思ったこと、考えたことを、メモ程度だけ書き殴っておきたいと思います。

知っていた曲は4曲でした。ファーストセットの2曲目の「シー・ビロングス・トゥ・ミー」、同最後から2曲目の「タングルド・アップ・イン・ブルー(ブルーにこんがらがって)」、セカンドセットの2曲目の「シンプル・トゥウィスト・オヴ・フェイト(運命のひとひねり)」、アンコール1曲目の「オール・アロング・ザ・ウォッチタワー(見張塔からずっと)」、同2曲目で全体のラストの「ブロウイン・イン・ザ・ウィンド(風に吹かれて)」。でも、それらの曲も、アレンジもディランの歌い方もオリジナルと全然違うので、曲名を歌う1番の最後になって「あ、やはりあの曲だ!」と気が付くのでした。「風に吹かれて」などは、ちょっとセルフパロディのような感じもしたくらいです。

僕の知らない曲もとても良かったです。大半の曲にスティールギターが入るので、アレンジはルーツ・ミュージックと言うか昔一時期ライ・クーダーがやろうとしていた音楽を思い出すのですが、先に書いたように、シャープでいながら柔らかくて、懐古調なのにポジティヴな、そういうサウンドでした。それに何よりも、全員うまいことうまいこと。完全に魅了されました。

あと、ブルースを何曲も演奏したのですが、そのことに限らず、ボブ・ディランはブルースだったんだと強く認識しました。これは僕には大きな発見です。

バンドのメンバーは楽器を演奏するのみで、バックコーラスでハーモニーを付けることは全然しません。これはディランがやろうとしている音楽がそういう音楽なのだということだと思います。そしてそれは多くのポピュラーミュージックとは一線を画していると思います。

それと、これはディランの歌を聴いていて思ったのですが、二―ル・ヤングも、ブルース・スプリングスティーンも、トム・ウェイツも、みんなボブ・ディランから生まれたんだと思いました。あと思い出したのは、ジム・クロウチとポール・サイモンとデヴィッド・ボウイ(笑)。絶対に影響大きいって。それと一部は逆影響もあるのだと思います。

ディランはピアノは下手(笑)。でも彼がやりたいことはその時その時伝わってくるので別に良いのでしょう。ハーモニカは、反対に、シンプルでしたが、とても良かったです。

最近のアルバムを全然聴いていない僕にはこういうことを言う資格はないですが、ディランはやはり新作を聴かないといけないのだろうなあと思いました。実際に聴いてみようと思います。

でも、ディランが生で聴けてとても良かったです。いろいろ書きましたが、単純に「格好いい!」と思ったことも事実です。

良い夜でした。僕はこれから「ジャスト・ライク・ア・ウーマン」を聴いて眠ります。
posted by naoki at 04:49| Comment(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月23日

たった一つのボサのナラ

昨日(1月21日)西荻窪 Aparecidaで堀内隆志さんと荒井めぐみさんによる『ナラ・レオン 美しきボサノヴァのミューズの真実』出版記念トークショーがありました。

今回の『ナラ・レオン 美しきボサノヴァのミューズの真実』の発行(2009年12月11日発行)は快挙と言うしかありません。監修の堀内さん、翻訳の荒井さん、版元のブルース・インターアクションズのご尽力に脱帽します。堀内さんに至っては8年越しの思いが叶ったということで、本当に良かったです。おめでとうございます。

昨夜のトークショーは、セルジオ・カブラルのこのテキストに沿って、ナラ・レオンの生涯を数多のエピソードを織り交ぜながら辿っていくものでした。時間内に予定の半分も進行しなかったようで、後半は後日またということに。ブラジルの大衆音楽の変遷のそれぞれの局面で重要な役割を演じてきたナラのことを2時間くらいで語り尽くせるはずがないので、それは良いことだと思います。

表題は、堀内さん所有のブラジルの雑誌のある記事のタイトルです。原題は、「Nara de uma bossa só」。このタイトル、すごく良いですね。僕は一発で気に入ってしまいました。これで1曲書けそうな感じがしてくるくらいです。もちろんこれはナラがボサノヴァしか歌わなかったという意味ではありません。その反対です。念のため。

それにしても堀内さんの雑誌のコレクションにはほとんど呆れてしまいました。「ボサノヴァの歴史」で紹介されていたあの記事この記事の原典の実物をご披露いただいて、引っ繰り返りそうになりました。いずれもだいたい50年前にブラジルで発行された雑誌です。どうしてそんなものを持っているんだろう??

あと、これを機会にセルジオ・カブラルのほかの著作も日本で紹介されるようになると嬉しいです。

良い夜でした。僕はこの本まだ読み掛けですが、しばらくはナラ・レオンを思いながら時間を過ごすことになりそうです。
posted by naoki at 04:57| Comment(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月01日

ヴィラ=ロボス記念 クリスティーナ・オルティス ピアノリサイタル

*大変ご無沙汰しています。この数カ月本当にいろいろなことがあって、このブログは正直、あと回しになってしまっていました。ぼちぼちと書き始めていこうかと思います。

*僕のささやかな自慢の一つはレヴィ=ストロースと誕生日が同じことでした。もちろん歳は全然違います(当たり前だ)。大学の講義で「悲しき熱帯」を読んでいなかったら、僕とブラジル音楽との関係は今とはちょっと異なっていたかもしれません。いつかインタヴューできればと思っていたのですが、叶わない夢になってしまいました。ご冥福をお祈りします。


今夜は日本大学カザルスホールに、「ヴィラ=ロボス記念 クリスティーナ・オルティス ピアノリサイタル」を聴きに行ってきました。ロンドン在住のブラジル人ピアニスト、クリスティーナ・オルティス(日本語ではクリスティーナ・オルティーズと表記されています)のソロのリサイタルです。

第一部はドビュッシーのピアノ曲から、「ベルガマスク組曲」(全4曲)、「二つのアラベスク」、「版画」(全3曲)、「喜びの島」。出足はちょっと堅い感じもありましたが、「ベルガマスク組曲」の「月の光」あたりから良く歌い始めて、オーソドックスながらも緻密で流麗な見事なドビュッシーを聴かせてくれました。特に最後の「喜びの島」は、相当な難曲だと思うのですが、非常に完成度の高い演奏でした。

休憩を挟んで第二部が、ヴィラ=ロボスの作品の演奏でした。

1曲目は「ショーロス第5番 ブラジルの魂」。ブラジリダーヂいっぱいの美しいメロディが、右手と左手がちょっとずれた感じの独特のリズムに載って流れていきます。前半のドビュッシーの演奏に比べると意外なほど情感が込められた演奏で、このピアニストの印象ががらりと変わってしまいました。中盤はドラマティックに盛り上がって、終盤はやはり哀感たっぷりの演奏。素晴らしかったのですが、曲が終わっても拍手が起こらなかったのは、次の「赤ちゃんの家族」の一部と勘違いされていたからかもしれません。

2曲目がこの夜のリサイタルの核に当たる「赤ちゃんの家族」(全8曲)。タイトルとは裏腹に、牧歌的な感じはほとんどなく、不協和音を多用した不穏な曲想が、美しいメロディを随所に織り挟みながら繰り広げられていきます。

そして1曲、2曲と進むうちに、前半で演奏されたドビュッシーとの共通が明らかになっていきます。この日の演奏曲目がどのようにして決定されたのかは定かではありませんが、ドビュッシーからヴィラ=ロボスへと連綿と受け継がれている音楽性を浮き彫りにする選曲だったと思います。楽曲として面白かったのは最後の第8曲の「道化人形」で「ラ・マルセイエーズ」を盛り込んでいるところでした。

次はフランスふうのメロディが美しい「苦悩のワルツ」。これまた実に感情的かつ感傷的な演奏でした。でもこれが良かった。ヴィラ=ロボスの、そしてクリスティーナ・オルティスの真骨頂だったと思います。

ラストは「奥地の祭り」。ピアノという楽器を充分に鳴らした力強い曲。ヴィラ=ロボスの曲はともするとあざとい感じがするくらいに「盛り上げ方」が教科書的なのですが、隅々まで実に丁寧に演奏するこのピアニストには本当に好感が持てました。最後の最後も本当に堪能しました。

クリスティーナ本人にとっても快心の演奏だったようで、曲が終わった時の姿勢や表情にそのことが良く表われていました。アンコールは実に4回。このように感動的なコンサートに立ち会えたことを嬉しく思うと同時に、関係各位にお礼をお伝えしたいです。ありがとうございました。

posted by naoki at 23:51| Comment(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月09日

BR6の「ボッサ・ア・カペラ」ライヴ@牛込

アカペラ・グループのBR6の初来日公演に行ってきました(10月8日/牛込箪笥区民ホール)。

予想していたよりもずっと充実したステージで驚きました。3枚目のアルバム『ボッサ・ア・カペラ』がトゥピニキーンから出たばかりで、そのアルバムからの曲が3分の1を占めていましたが、このグループ、録音を聴くよりも7倍くらいライヴの方が良いです。人柄もあるのだと思いますが、5曲目のシコの「Deixe a Menina」あたりから客席のハートを鷲掴みにしていました。

ヴォイス・パーカッションのナイフィ・シモンエスとバスのシモーの堅実なサポートをバックに、紅一点のクリスマリー・ハッケンベルギ、テノールのデコ・フィオーリ、バリトンのアンドレ・プロタジオ、テノールのマルセロ・カルヂの4人がリード・ヴォーカルとバック・ヴォーカルを自在に入れ替わる構成は、とても良く練り上げられていました。とにかくうまい。それで楽しい。自然と頬の筋肉がほころんできます。

そして独特のハーモニーとアレンジ。そのハーモニーは僕が知っているブラジルのどのコーラス・グループとも異なっていました。僕は同じく紅一点グループのシンガーズ・アンリミテッドを思い出しながら聴いていて、クリスマリー・ハッケンベルギがバック・コーラスに回ったところで本当にボニー・ハーマンに聴こえたところもあったので、ステージのあとで彼女にそう言ってみました。すると、「シンガーズ・アンリミテッドは私もとても好きで、憧れの存在だし、ずいぶん研究したのだけれど、彼らは4人×3回=12声で多重録音しているから、ライヴでは再現できない音楽」と言っていました。そして、「私たちはハーモニーもアレンジもずっとオリジナルを追及しているのよ」とのことでした。もちろんそうですよね。それだからこの夜も会場をあれだけ一体にしたのだと思います。

そういう話をしていると隣からデコ・フィオーリが乗り出してきて、「僕たちがいちばん影響を受けたのはTake6だ」と言い出しました。しかしTake6のような平凡なコーラス・グループよりはBR6の方がずっとユニークで輝いていると思います。

などなど。ステージのあと、BR6の6人もオーディエンスもスタッフも全員が笑顔でいたのが印象に残りました。良い夜でした。

セットリスト
Papagaio do Futuro
Tanta Saudade
Waters of March
The Girl from Ipanema
Deixe a Menina
Eu Quero um Samba
Retrato da Vida
Preciso Aprender a Ser Só
Bala com Bala
Water to Drink
Fascinating Rhythm
Acappellokê(「オネスティ」)
O Morro Não Tem Vez
Upa Neguinho
Linha de Passe
Mas Que Nada
Ando Jururu
I Heard It Through the Grapevine(アンコール)

posted by naoki at 01:43| Comment(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月14日

エグベルト・ジスモンチ

エグベルト・ジスモンチのコンサートに行ってきました。

うーむ。僕はやはりジスモンチとは相性が良くない。その昔ECMのLPを何枚か買って聴いた時とまったく同じ印象を受けました。

僕は彼が何をやりたいのかが良くわからない。

残念です。






posted by naoki at 01:48| Comment(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月19日

トリビュート・トゥ・ジョビン・コンサート

昨日はこの夏いちばん楽しみにしていた「Lisa Ono 2007 SUNSET BOSSA Tribute to Antonio Carlos Jobim」を聴きに日比谷野外大音楽堂に行ってきました。

仕事帰りの日比谷公園。うまい具合にこの日に限って暑さも一段落。蝉時雨と公園内の盆踊りの音の中、ビールを飲みながら開演を待ちます。

17時40分、まだまだ明るい中、パウロとダニエルと小野リサさんとベーシストとドラマーが現われました。パウロとダニエルは黄色いシャツ。小野リサさんは青いドレス。

1曲目は21年前のトム・ジョビンのコンサートのオープニング・ナンバーでもあった「サンバ・ヂ・ウマ・ノタ・ソ」。なるほどの選曲です。

続いて「ソ・ダンソ・サンバ」。例のウディ・ハーマンの入るアレンジでした。

この曲のあとに小野リサさんが挨拶して、「エラ・エ・カリオカ」。さらに「インセンサテス」。ダニエルが曲の最後にペダルを踏みっ放しにして余韻を引っ張っているのが印象に残りました。

このあと、メンバー紹介の間に、「救急車のサイレン」。21年前のライヴのヴィデオを何度も繰り返し観た者がこの日いちばんおっと思ったのはここだったかもしれません。大事ではないことを祈りました。

フルートとチェロが加わって、「コヘンテーザ」。今度は最後にカラスの声。「オーリャ・プロ・セウ」。このあたりは特に小野リサさんの歌が今一つ物足りなく感じました。

曲間には盆踊りの音。「ブリガス、ヌンカ・マイズ」。この曲で初めてパウロが2コーラス目を長く歌いました。

ダニエルと小野リサさんの二人になって、「エストラーダ・ブランカ」。そしてダニエルが一人で「ルイーザ」を弾き語り。この夜のダニエルは終始ニコニコしていて、心地良さそうに演奏していました。

パウロとベーシストとドラマーとチェリストが戻って「ボニータ」。曲間に「東京音頭」が聴こえます。そして「トゥー・カイツ」。好演。この曲でバンドが非常にまとまりました。このあとにチェロをフューチャーしてパウロの「マンチケイラ・ハンジ」を演奏。

そして小野リサさんが出てきてパウロの「サンバ・ド・ソーホー」。2コーラス目はパウロが歌います。この辺りになるとあたりがかなり暮れてきました。

そして「カンタ、カンタ・マイズ」。やはり歌がちょっと弱いのが気になりました。

さらに、「サビア」。この曲が始まった時に流れてきた優しい風。この夜いちばん気持ちの良かった瞬間でした。

小野リサさんが次の曲をヴィニシウスの「ペラ・ルス・ドス・オーリョス・テウス」と紹介したのでおっと思うと、案の定、ミウーシャが上手から現われて歌い始めました。小野リサさんとデュエット。やはりミウーシャはとてもチャーミングで、ステージが突然華やいだ感じでした。

小野リサさんが去って、ミウーシャの歌で「ヴォセ・ヴァイ・ヴェル」。フルートとチェロが出てきて「アノス・ドラードス」。このあと盆踊りの音が流れて、ダニエルが放送禁止用語を発言。まったく、良くない日本語を教える人がいるものです。

そして「エウ・チ・アモ」。さらに「ボト」。これがこの夜のハイライトだったかもしれません。続いて「ケリーダ」。

ミウーシャの歌をもっと聴いていたいと思ったのですが、ここでミウーシャと小野リサさんが入れ替わって、フルートとチェロが入って、「コルコヴァード」。ヘリコプターと盆踊りの効果音。さらに「ア・フェリシダーヂ」。

チェロとフルートが出てきて「ガロータ・ヂ・イパネマ」。これは意表を突いた始まり方で、エンディングは例の中国風メロディで、曲が終わるとダニエルが21年前のトムと同じイントネーションで「ありがとうございました」。

さらに「シェガ・ヂ・サウダーヂ」。大合唱にはなりませんでした。

そして、「アグア・ヂ・ベベル」。イントロでダニエルが弾いた「エストラーダ・ド・ソル」のドビッシーふうのメロディも、21年前のトムとまったく同じでした。ここはじーんときました。

ここで一度終わって、続いてはアンコールで、ミウーシャも含めて全員が出てきて、「サンバ・ド・アヴィァオン」。さらに、「アグアス・ヂ・マルソ」で幕となりました。


全体の感想を言うと、伴奏はとても良くて、特にブレイクしたり再構築したりするところの「ふわっ」や「しゃきっ」のまとまりはさすがでした。でも歌がやはりちょっと残念でした。中でも「サビア」はミウーシャの歌で聴きたかったです……。

それにしても、途中何度も思ったのは、「大丈夫。あなたの音楽はちゃんと歌い継がれていくから」ということ。そして、トム・ジョビンの音楽は緑の中に、風の中に、空の下に置くべきだということ。閉じ込めてはいけないということ。

ありし日のトム・ジョビンを偲ぶには最高のシチュエーションで、楽しく、有意義な一夜でした。関係者や演奏者の皆さんに感謝したいです。
posted by naoki at 11:01| Comment(16) | TrackBack(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月28日

上田さんの「ジョビン・マイ・ラヴ」Act43

6月24日は上田力さんの「ジョビン・マイ・ラヴ」43回目。僕は前回聴けなかったので久しぶりに上田さんのジョビンを堪能しました。

前半には「エウ・イ・オ・メウ・アモール」という珍しい曲もあって、上田さんは「ジョビンの曲のほとんどのエッセンスはすでに『オルフェウ・ダ・コンセイサォン』で聴くことができる」とおっしゃっていました。同感。また、「オ・グランヂ・アモール」を上田さんと池田さんのデュオで演奏。二人の息の合ったところを聴かせてくれました。後半は4トロンボーン編成の迫力あるサウンドで、「シェガ・ヂ・サウダーヂ」などを新しいアレンジで演奏していました。

全体的にアレンジがここに来て新境地に入っているのではないかと思いながら聴きました。今までの中でも特に良かったです。中でも「アグアス・ヂ・マルソ」の、歌詞のアクセントを活かしたような表情のある編曲にが秀逸でした。上田さんのピアノもいつになく好調だったと思います。

次回はトムの命日の12月8日。そしてセカンド・アルバムのレコーディングも予定しているとのことです。
posted by naoki at 03:29| Comment(16) | TrackBack(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月19日

ほかの誰にも似ていないピアニスト

BXホールというところでジョアン・ドナートの演奏を聴きました。今夜が今回の来日の最終公演だそうです。

共演者とか曲目とかは省略。しかしメンバーはもうちょっと何とかならないのかなあというのが僕と僕の周辺の何人かの感想です。

それにしてもドナートはやはり非常にユニークでチャーミングな音楽家であることを改めて認識しました。リズムもハーモニーも実に特異。とりわけ印象的だったのは、左手のベースラインの執拗で正確な反復と、バッキングのリズムの小刻みな再分割・再構築。ラテン(キューバ)のフレイヴァーが効いていることは間違いないのですが、完全なラテンでもありません。まったく、ほかの誰にも似ていないピアニストです。とても変わったコードを音を探しながら弾いている姿は、まるでピアノ版ジョアン・ジルベルトみたいでした。

ソロの演奏の時間が二度あったのですが、これがすばらしかった。特にアンコールの長いソロは(10分以上演奏していたと思います)、聴き手の記憶のどこかに引っ掛かっているさまざまな曲のテーマやフレーズが次々と飛び出してきて、まるでドナート版「ボサノヴァ50年史」。「ガロータ・ヂ・イパネマ」の変奏を中心に、「あの曲とこの曲がこうやって繋がるのか!」「この曲はあの曲の裏メロディだったのか!」などの発見があった気がするのですが、それもこれも走馬灯のように過ぎ去っていきました(トム・ジョビンの「ファス・ウマ・セマーナ」が一瞬出てきたときは鳥肌が立ちました)。

うーむ、久し振りに良いものを聴きました。誘ってくださった皆さん、ありがとうございます。
posted by naoki at 00:27| Comment(16) | TrackBack(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月26日

初夏の夜のSem vocêのライヴ

*ずーっとさぼっていて申し訳ありません。会う人会う人「最近書いていないですね」と言ってくれるのでありがたく思っています。言い訳はたくさんありますが……。とりあえず元気です。先週は仕事でロサンジェルスにいました。

24日の夜は中目黒の楽屋でSem vocêのライヴでした。このユニット、最近はすぐに予約が埋まるので、なかなか聴けないという人もいるようです。

もちろんそれぞれが名手なのですが、それに加えて、バンドというのは一定期間一緒に演奏していると何とも言えない味わいが出てくるものです。この夜もとても深みのあるアンサンブルを醸し出していました。呼応し合って、補強し合って、見事です。初めて聴いたという友人が僕に「口の悪いあなたがどうして彼らの演奏を誉めるのかが良くわかった」と言ってくれました。ピース。

パウロ・ジョビンに聴かせてあげたいです。本当に。

新曲は「テーマ・ジャズ」でした。しかし不思議な曲ですよね。どうもスティーヴさんは『Wave』と『Tide』が特にお好みのようです。おそらく彼のアレンジャー心がくすぐられるのだと思います。

次回は9月と聞きました。楽しみに待ちたいです。
posted by naoki at 04:40| Comment(15) | TrackBack(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月26日

上田さんのライヴに行けなかった…

今日(もう昨日)は上田力さんの「ジョビン・マイ・ラヴ」のライヴだったのに、急に体調を崩してしまって、休んでしまいました。都内ではこの数年間皆勤だったのに、とても残念です。

できればあとから録音を聴かせてもらわないと。次回のライヴは、6月とのことです。

体調は今はもうほとんど良いのですが、節制しないといけないと思っているところです。


posted by naoki at 01:44| Comment(10) | TrackBack(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月22日

Nosso Tom 後夜祭ライヴ

原宿クエストホールで開催された「Nosso Tom〜アントニオ・カルロス・ジョビン生誕80周年記念ライブ 後夜祭」というライヴに行ってきました。

前にも書きましたが、やはりトム・ジョビンの曲は難しいです。楽器演奏はなかなか見事でしたが、歌が難しいです。音程もリズムも難しい。どの曲もごまかしが効かないので、歌手にはちょっと気の毒です。

まあ、トム・ジョビンは寛大な人ですから、真摯に謙虚に演奏しているミュージシャンをあたたかく見守っていることと思います。今後に期待したいです。

それから二組目に登場した歌手は、10曲中トム・ジョビンの曲を3曲しか歌いませんでした。これは明らかに趣旨が違う。僕たち夫婦はちょっとブーイング。

いずれにしても、生誕80周年は始まったばかりですから、これからさらに中身の濃いイヴェントが開催されることを期待しています。
posted by naoki at 00:07| Comment(12) | TrackBack(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月21日

セン・ヴォセ@茂原

3月17日(土)は千葉県茂原市の「ふぇるまぁた」で、トム・ジョビン・トリビュートの「セン・ヴォセ」のライヴ。ところ変わるとまた感じが違って、とても良かったです。東京から2時間以上かけて駆けつけた甲斐がありました。

山本のりこさんは、「ルイーザ」を歌いました。久し振りに歌ったとのことですが、このアップダウンの激しい難曲を見事にこなしていました。ところで今年はこの「ルイーザ」づいているような気がするのです。あちこちで耳にする「旬」の曲のように思うのですが、気のせいでしょうか?

また、ラストの「モーホ・ナォン・テン・ヴェス」では、いつもの「デイ・トリッパー」に加えて「ラプソディ・イン・ブルー」や「ワーク・ソング」も飛び出して、痛快でした。

しかし二村さんのピアノは聴く度に良くなります。いったい何を食べて生きているんだろうと思います。

それにしてもこの夜のライヴを企画・主催したのは、ただの一人のジョビン・ファンであるuさんです。見事です。快挙です。頭が下がります。僕も見習わなくてはと思います。


話は変わりますが、一昨日、嬉しい話を聴きました。トム・ジョビンの未発売映像の日本国内発売に、ある人が動いているという話です。その映像がどこかに残っているはずだということは、以前にこのブログにも書いたことがあるのですが、実現したらこんなに嬉しいことはありません(ちょっとハードル高そうなので心配ですが)。

uさん、ジョビン生誕80年は、深く静かに進行していると思います。きっと心配には及ばないと思います。
posted by naoki at 01:47| Comment(10) | TrackBack(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月28日

上田力さんの「ジョビン・マイ・ラヴ」次回は4トロンボーン

アントニオ・カルロス・ジョビンの全曲演奏に取り組んでいる上田力さんのライヴ「ジョビン・マイ・ラヴ」の42回目は、4トロンボーンのBRASSCADAをまじえたユニークな演奏になるようです。楽しみです。

Jobim My Love Act42
2007年3月25日@新大久保space do

=NANDA NOVA=
上田力:Piano
吉田和雄:Drums
古屋栄悦:Bass
松崎義一郎:Bassoon
池田雅明:Trombone
黒沢綾:Voice

=BRASSCADA=
早川隆章:Trombone
内田日富:Trombone
西田幹:Trombone
池田雅明:Trombone

■開場 14:30 開演 15:00■

CHARGE:前売 \4,000(with 1drink)
    当日 \4,500(with 1drink)

■お申込・お問い合わせ先■
Space Nova(辻)tel&fax 03-3408-7588

■会場■
株式会社ダク space do(B1)
〒169-0073 東京都新宿区百人町2−8−9
tel:03−3361−2211
posted by naoki at 00:07| Comment(10) | TrackBack(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月24日

ケペル木村さん、シコ・ブアルキを語る

昨夜は吉祥寺のニューロカフェというところでケペル木村さんによるシコ・ブアルキの映像と音源紹介のイヴェントに行ってきました。珍しい映像もたくさん披露していただいて、大変勉強になりました。

ずいぶん前にTVグローボの「シコ・イ・カエターノ」にトム・ジョビンとアストル・ピアソラが出ていることを書きましたが、二人はなんと同じ回に出ていたのですね。おそらく同じ日の収録で、それで4人が一緒に写っている写真が残っているのでしょう。それにしてもトムとピアソラが同じ場にいたことがあるとは。一曲くらい共演すれば良かったのに、などと思ってしまいます(でもピアソラはそういう音楽家ではないですね)。

終了後は吉祥寺アルヴォラーダへ。仲間と楽しく飲食していたら、木村さんも現われました。吉祥寺はなかなか良い感じになってきたなあと思いながら帰途に着きました……というのは真っ赤な嘘で、最後は良く覚えていないのです……。
posted by naoki at 11:58| Comment(14) | TrackBack(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月21日

セン・ヴォセのライヴがなんと茂原で!

このブログにも時々コメントを書き込んでくださるuさん(で良いのかな?)が、トム・ジョビン・トリビュートの「セン・ヴォセ」を千葉県茂原市に招くというすばらしいライヴを企画しました。春の茂原の夜にセン・ヴォセのジョビンはどんなふうに響くでしょうか? ちょっと遠いですが、大変楽しみです。

2007年3月17日(土) 千葉・茂原「ふぇるまぁた」

時間:17:30open
1st stage 19:00-19:50
2nd stage 20:20〜21:20

メンバー:
スティーブ・サックス (sax,flute)
山本のりこ (vocal,guitar)
二村希一 (piano)
柏木広樹 (cello)

問い合わせ:「ふぇるまぁた」tel:0475-25-4881

詳しくはこちらをどうぞ。
http://noriko-yamamoto.cocolog-nifty.com/semvoce/
posted by naoki at 21:18| Comment(13) | TrackBack(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月19日

Nosso Tom 前夜祭ライヴ

昨夜は、先日書いた「Nosso Tom〜アントニオ・カルロス・ジョビン生誕80周年記念ライブ 前夜祭」というライヴに行きました。

感想を一言だけ言うと、やはりトム・ジョビンの曲は難しいですね。普通に演奏してもつまらないし(本当に「普通に演奏してもつまらない」のかどうかは一考の余地がありますが)、かと言って普通じゃない演奏をしても限界があるし……。テクニカルな面以上にメンタルな面が大きいと思いますけれど、本当に難しいなあと思いました。

それからやはりトムの歌であろうとなかろうと、僕は「今そのアーティストがいちばん歌いたい歌」を聴きたいのだなあと強く思いました。必然としてのその人だけの歌が聴こえてこないと、面白くない。でもこれは仕事でも何でも同じですね。ちゃんと魂を込めて生きないといけませんね。毎日。お互いに。

終わったあとは仲間と飲んで酔っ払いました。このイヴェント、「後夜祭」もあるそうなので、次回に期待したいです。

*ところで「O Nosso Tom」というのはもちろん「O Nosso Amor」のもじりなので、ラストは全員であれを大合唱するのかと思っていたのですが、「Chega de saudade」でした。
posted by naoki at 02:14| Comment(1) | TrackBack(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月10日

上田力さんの「ジョビン・マイ・ラヴ」40回目

12月8日のトム・ジョビン12回目の命日には、大久保Space Doで上田力さんとナンダノヴァのジョビン・マイ・ラヴのライヴがありました。

今回はいつものメンバーに8管のホーン・セクションが加わって、これまでにない迫力のあるサウンドがすばらしかったです。圧巻だったのは「フェリシダーヂ」。ホーン・セクションを活かした厚みのあるハーモニーが見事でした。ラストに「ハルサイ」のバスーンのメロディが飛び出しましたが、これは、上田さんがトム・ジョビンにインタヴューした時に、ジョビン本人が「フェリシダーヂ」のテーマは「ハルサイ」のあの部分に似ていると喋っていたエピソードがベースになっていたものです。そういう遊びが随所にちりばめられていて、楽しいライヴでした。次回は3月25日とのこと。楽しみに待ちたいです。

終了後は西荻窪のWillieさんのアパレシーダで貴重な映像を見せていただきながら、深夜までジョビン談義(+その他)で痛飲。ジョビンの命日にふさわしい楽しい夜でした。
posted by naoki at 12:07| Comment(2) | TrackBack(1) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする