2006年11月25日

ギとユキコさんのライヴのことなど

夜中に目が覚めてビールを飲んでいます。最近の僕のペースは、仕事・仕事・仕事・ビール・仕事・ビール・仕事・ビール・仕事・仕事という感じです。今日も朝からアポがあるのですが、もう一本飲んでしまおう…。

ギ・タヴァレスとYukikoさんのライヴを11月18日(土)に西荻窪のWillieさんのアパレシーダで聴きました。僕はまだジョアン・ジルベルトの余韻の中にいたのですが、これがとても良いライヴでした。詳しくはえんたつさんが書いていますので、そちらをご参照ください。ギの曲は、カラフルで、一聴すると自然なのですが工夫の限りを凝らしていて、とても気に入りました。ジョアン・ジルベルトの70歳の誕生パーティで歌ったという「アフィナード」(笑)も聴くことができました。欲を言うとYukikoさんの歌(うまい)をもうちょっと聴きたかったです。

それにしても、Yukikoさんによると、今回二人は日本において非常に悲しい思いをしたようです。僕はずっと思っているのですが、すばらしいミュージシャンとすばらしいリスナーとがいる(もしくは「いた」)はずなのに、音楽業界には全然わかっていない人間が非常に多い。頭が固くて、心がなくて。おいおいあんた音楽好きでこの仕事しているのかよと言いたくなってしまうことがたくさんあります。それは結果として日本のリスナーの幼稚化・お子ちゃま化に結びついていると思います。すぐれた音楽を正当に評価して、駄目な音楽はこれは駄目だとはっきりと言う人がやはりどこかにいないといけません。「**産だから良い」とか「最近の傾向だから良い」というわけでは絶対にないのです。まあ、こういう話になったら本当にきりがなくて、いろいろなミュージシャンから恨みつらみをたくさん吹き込まれているので、言いたいことは山ほどあるのですが……。

そういう意味でも、ジョアン・ジルベルトのライヴを過去3回にわたって体験できたことは、僕にとって本当に幸福なことでした。自分の中の一つの基準が確認できたからです。ジョアンのライブを「良かった」と書いたあとで、ほかの音楽をどういう風に書くのかは、僕にとってはきわめて難しい命題であり、しかし、考える価値のある問題です。それは、もっと言うと、人間とか人生とかの話になってしまうので、本当にもうきりがない……。

仕方がないのであと1本ビールを飲んで、少し休んで、仕事に行きます。皆さん良い週末を!
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2006年09月30日

「Sem Voce」のライヴ

木曜の夜は中目黒の楽屋で「Sem Voce」のジョビン・トリビュート・ライヴ。今回も実に楽しかったです。

いつものように生ビールをがぶ飲みしている僕に、「この演奏は呑まないで聴くべきですよ」と、居合わせたAさん。彼はこの日遠距離を車を飛ばして帰らなくてはならない事情があってソフトドリンクを飲んでいたのですが、負け惜しみではなくて、「これはちゃんと覚醒した状態で聴くべき音楽です」と真顔で言っていました。

このユニットを初期の頃から聴いているのですが、単に端正な演奏というだけではなくて、だんだんと「遊び」の部分が出てきたように思います。それがすごく好ましい。選曲も実に渋くて、「ポル・トーダ・ミーニャ・ヴィーダ」「フォーエヴァー・グリーン」「ジャネラス・アベルタス」と、普段はなかなか聴くことのできない「秘曲」揃いです。中でも「ポルト・ダス・カイシャスのワルツ」には引っ繰り返りそうになりました。

しかし二村希一さんのピアノはすばらしい。ジャズピアニストがブラジル音楽を演奏すると「何だかちょっと違うんだよなあ」という感じになることが良くありますが、二村さんのピアノは本当にすばらしかった。何でも、ジャズを弾く時とブラジル音楽を弾く時とは完全にスウィッチを切り替えているそうですが、コード進行に頼るのではなく、ご自分の歌を本当に良く歌っていました。見事!

今後ともこのメンバーで長く活動してくれることを切に望みます。

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2006年08月21日

上田力さんの「ジョビン来日20周年記念ライヴ」

昨日は大久保Space Doで上田力さんとナンダノヴァのジョビン・マイ・ラヴのライヴでした。

バンドとして非常にまとまってきたという印象を受けました。ヴォーカルの黒沢綾ちゃんの成長も著しく、全体のサウンドの中で良く機能していたと思います。もちろん上田さんのピアノも冴え渡っていました。個人的には「ソ・チニャ・ヂ・セル・コン・ヴォセ」が聴けたのが良かったです。あの曲、本当にモダンでユニークな曲です。

ラスト近くなって、トム・ジョビンが来日して上田さんがインタヴューした時の佐藤由美さん撮影の写真が大きく映し出されると、ちょっと胸が熱くなってしまいました。陳腐な言い方ですが、愛のある良いステージだったと思います。トム・ジョビンも喜んでいるに違いありません。

ジョビン来日20周年の夏の終わりにふさわしい一日でした。

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2006年05月22日

上田力さんとナンダ・ノヴァの「ジョビン・マイ・ラヴ」

*土曜日まで仕事でロサンジェルスにいて、書き込みを休みました。前にも書いたけれど、この季節のLAにはブラジルのジャカランダが咲き誇っています。トム・ジョビンはLAに住んでいた頃、この木を見てブラジルをずいぶん懐かしがったのではと思います。

昨日は都内新大久保spaceDOで上田力さんとナンダノヴァの「ジョビン・マイ・ラヴ」のライヴでした。

上田さんのアレンジはますます茶目気が出てきているように感じました。最後に「ウパ・ネギーニョ」になっちゃったのは「インセンサテス」だったでしょうか? それから「ファランド・ヂ・アモール」における吉田さんの歌詞の朗読! クライマックスの「ボト」もいつにも増して盛り上がりました。

上田さんとトム・ジョビンの編曲の最大の共通点は、トロンボーンです。上田さんもトムもトロンボーンが好きだったのだろうなあと思います。そして、その次に、トムの編曲におけるフルートがこのナンダ・ノヴァではバスーン(ファゴット)に置き換わっています。

あと、この日は「ピアニスト上田力」を随所で再認識させられました。ほんのちょっとしたフレーズのセンスが、やはり抜群にすばらしいと思います。昨日はかなり気持ちよくお弾きになっていたように思いました。

ライヴのあとは打ち上げに混ぜていただいて、いろいろお話できて楽しく時間を過ごしました。でも僕はビールを飲み過ぎました。反省。

ところでトム・ジョビンが来日して今年で20年。上田さんとナンダノヴァの次回のライヴは8月20日なので、言わばトム・ジョビン来日20周年ライヴです。

*このブログを読んで会場にお越しくださった皆さん、どうもありがとうございました。
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2006年03月14日

澄淳子+続木ブラザーズ

昨夜は久し振りに吉祥寺の赤いからすで久し振りに澄淳子さんの歌を久し振りに続木徹さん(ピアノ)と続木力さん(ハーモニカ)の続木ブラザーズの伴奏で聴きました。久し振りにジンを飲みながら。

久し振りに楽しかったです。

*これではライヴ・リポートでも何でもないですね。


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2006年02月20日

上田力さんの「ジョビン・マイ・ラヴ」ライヴ

今日は都内・新大久保のspace Doで上田力さんとナンダノヴァの「ジョビン・マイ・ラヴ」の36回目のライヴがありました。僕は所用で大幅に遅刻、後半だけ聴かせていただきました。

中でも「サビア」の新アレンジがグッド。ファゴットとトロンボーンという二管の特徴が活かされていたように思いました。あと、「ボト」はいつもながら盛り上がりました。今日は半分しか聴いていないので、この程度の感想ですみません。

それにしてもスタンウェイはやはり良い音がするのですね。全然違うので驚きました。

次回は5月とお聞きしています。

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2005年11月28日

晩秋の日曜日の午後のボサノヴァ・ライヴ

今日の午後は都内練馬区富士見台のアジアンカフェぐるぐるで、こがねいいちろうさんとリオさんの演奏を聴いてきました。

私もすばらしいと思いましたが、うちの相方も感激して、「こういう心が伝わってくる演奏は本当にいい」とずっと言っています。確かに、ボサノヴァってこういう音楽なんだよなあと思い出させてくれるような、親密で、繊細で、謙虚で、パーソン・トゥ・パーソンで語り掛けてくれるような音楽でした。
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2005年11月27日

金曜の夜の吉祥寺Alvorada

*今日は朝早めに自宅を出て運転免許証の書き換えに行きました。電車とバスを乗り継いで1時間掛けて府中試験場に到着。ところが、門が閉ざされていて、人気がまったくありません。通知の葉書をもう一度見たら、土曜日は休みでした……。

昨夜は吉祥寺AlvoradaでToca 4の演奏を聴きました。メンバーは、木下ときわさん(ヴォーカル)、浅川宏樹さん(テナー&ソプラノ・サックス)、稲葉光さん(ギター)、千田利貞さん(パーカッション)。

ノエル・ホーザ、ドリヴァル・カイミ、アリ・バホーゾほかの旧いサンバに始まって、最後はシコ・ブアルキやパウリーニョ・ダ・ヴィオラの近過去の曲まで。ヴォーカルの木下さんの歌は、この秋に恵比寿ガーデンプレイスのボサノヴァのイヴェントで聴いたことがありましたが、しっかりとしたスタイルをお持ちで、とても好ましく思います。あれくらい歌詞をはっきりと歌ってくれると、僕くらいでもかなり意味を追い掛けながら聴くことができます。

ところで、いつも書くけれど、Alvoradaは本当に安い! 昨日は最後にちょっと予定をオーヴァーして飲んでしまいましたが、2人でチャージ込みで1万ちょっとくらいかなと思ったら、7千円くらいでした。これだとまた来ようという気になります。それを言えば都内の店が高過ぎるのですけれど、こういう手ごろな値段でライヴも楽しむことができる店というのはなかなかありません。ランチもやっていますので、皆さんぜひお立ち寄りください。
http://www.alvorada.jp/

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2005年10月10日

TOKYO BOSSA NOVA 10月9日

*吉祥寺LONLONでピアニストのTさん夫妻とばったり会いました。一駅隣のご近所です。考えてみれば、僕の知り合いのミュージシャンの中にはこの周辺……中央線の高円寺から三鷹くらいまで……在住のミュージシャンが少なくありません。もしかしたらこの武蔵野を気に入って住み着いている者同士、気の合うところがあるのかもしれません(別にないのかもしれません)。

*LONLONというのはキャバレーの名前ではありません。それはLONDONです。

昨日に続いてTOKYO BOSSA NOVAというイヴェントを覗いて来ました。18時からのDois Mapasというグループの演奏。「カリニョーゾ」に始まって、「三月の雨」、「パト・プレート」、オリジナル曲など。

これがとても良かったです。ヴォーカルは木下ときわさんという方で、僕は初めてお聴きしたのですが、一語一語をとても丁寧に発音しようとする歌唱に共感を覚えました。おそらく「伝えよう」という想いが強くあるのだと思います。

上田力さんがいつも言っていますが、「伝える」というのはあらゆる表現活動の基本だと思います。何となく、僕も努力しなければと、そういうことを考えさせられたライヴでした。
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2005年10月09日

TOKYO BOSSA NOVA 10月8日

*今度の月曜日って旗日なの? 全然知らなかった。それはちょっとまずいんだけど……。秋は休日が多いですね。皆さんいつ仕事しているのでしょう?

TOKYO BOSSA NOVAというイヴェントが開催されていることは知っていたのですが、大半のライヴが無料だとは知りませんでした。そうと知ったからにはと、今日、ラグビー観戦(青山)の帰りに恵比寿ガーデンプレイスに立ち寄ってきました。

Le3というグループとPecomboというグループの演奏を聴きました。感想は、そうですね、音楽の楽しさを伝えようとするのはとても大切なことだと思います。前向きであるということもすばらしいことだと思います。頑張っていただきたいものです。

ただ、アイデンティティというのは重要ですね。僕は最近こればかり考え続けています。要するに「おまえは何者か?」ということ。音楽でもスポーツでも、企業でも国家でも大切なことだと思います。

などということをぼんやりと考えながら、恵比寿の夕方のぶ厚い雲を見上げながら音楽を聴いて、Pecomboの「三月の水」が終わったところで帰ってきました。

*Le3が演奏した、丸山圭子さんの「どうぞこのまま」は、70年代和製ボサ三大名曲の一曲です。
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2005年10月06日

sem voceのジョビン・トリビュート・ライヴ

*雨の朝、窓を開けると、金木犀の香りが部屋に流れ込んできました。これ以上の贅沢はない気分でした。

今夜は中目黒「楽屋」でsem vocêのトム・ジョビン・トリビュート・ライヴ。スティーヴ・サックスさん(フルート・ソプラノサックス)、山本のりこさん(ギター・ヴォーカル)、二村希一さん(ピアノ)、柏木広樹さん(チェロ)の演奏を堪能してきました。

柏木さんのチェロの奥行きとスティーヴのフルートの飛翔がこのユニットの音楽的空間を決定付けています。そして二村さんのどこまでも滑らかに鍵盤を転がるピアノ。山本のりこさんは主役でありながらサポートの役割でもあって、それはおそらくこの四人が絶妙の関係で連鎖・影響し合っていることの証明でもあります。基本的にすごく静かなバンドなのですけれど、非常にエモーショナルでもあります。まあ、見事です。今夜で3回目だそうですが、もう5−6回聴いている気がします。

終了後にスティーヴが「ジョビンの音楽は宝物だから……」と言っていました。本当にそうですね。多忙な四人のユニットですが、時たまでもいいのでぜひ今後も続けて欲しいものです。

今回からグループ名となったsem vocêは、ジョビンに対するwithout youという意味だと説明がありましたが、むしろ、We miss youですね。東京の秋の雨の夜にこんなふうに愛情を込めて演奏されて、トム・ジョビンもつくづく幸福な人だと思います。

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2005年06月18日

吉祥寺アルヴォラーダで山本のりこさん

昨夜は吉祥寺ALVORADAで山本のりこさんのライヴでした。フルートは上西智子さん、パーカッションはホブソン・アマラル(ビーニョ)。

あまりの心地良さにうつらうつらしてしまうくらい(ごめん)、とても良かったです。山本さん、今とても好調のように思います。上西さんのサポートも絶妙でした。それからビーニョとは半年ぶりくらいに会いましたが、いつも思うのだけれど彼のパンデイロのあのサウダーヂは、一体何なんだろう?? まるで魔法のようです。

山本さんの「草の指輪」という曲は、僕は時々思い出して頭の中で流れていることがあります。そういう曲です。日本ボサノヴァ史(などというものがあるとすれば)に残る名曲だと思います。

そして歩いて10分で帰宅。ああ幸福。
posted by naoki at 08:20| Comment(12) | TrackBack(0) | ライヴ・リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする