2007年08月05日

映画「ディス・イズ・ボサノヴァ」(追記)

昨日は結局、映画「ディス・イズ・ボサノヴァ」を二回観ました。

これは映画版「ボサノヴァの歴史」と言って良いと思います。こういう映画を入り口にしてボサノヴァを聴き始める人たちは幸せだと思います。

数え切れない証言の中から、改めて、特に気になること、覚えておきたいことをメモしておくことにします。

(1)冒頭でカルロス・リラが、「ボサノヴァはコパカバーナで生まれてイパネマに来た」と語る場面があります。なるほど。

(2)セルジオ・カブラルは「ブラジル音楽は1920年代の米国音楽の影響を受けている。ボサノヴァはその影響を受けている」と語っています。

(3)カルロス・リラは、ホテル・プラザにジョニー・アルフが出演していた時に、その入り口でヴォーカル・グループの練習をしていたのは、ルイス・エサとジョアン・ドナートとジョアン・ジルベルトとカルロス・リラだったと語っています。「ボサノヴァの歴史」ではその部分は、アルフ、ドナート、ジョアン、リラの4人だったとなっている(しかもカルロス・リラの言葉として)ので、この部分はフイ・カストロの間違いではないかと思います。そして4人が練習していた曲はガロートの「デュアス・コンタス」だったとのことです。

(4)僕がいちばん好きなのはビリー・ブランコが「浜辺のテレーザ」を歌うシーンで、これは泣けてしまいます。ビリー・ブランコはこの曲について、「リオデジャネイロ交響曲」のレコーディングが終わった時、ビリーとトムがスタジオにいると、ディック・ファルネイとルーシオ・アルヴィスがやって来て、ディックが二人に「僕とルーシオに曲を書いてくれよ」と言ったのだと語っています。とても貴重なエピソードです。

(5)アルトゥール・ダ・ダヴォラはホナルド・ボスコリのことを「ボサノヴァの陽気な側面を際立たせたのはボスコリだ」と語っています。

(6)マルセロ・カマラが非常に気になることを言っていました。トムとニュウトンの作品は歌詞が無韻だということです。特定の曲のことだったのかどうかは不明ですが、この表現はとても気になります。マルセロ・カマラが書いたニュウトンの伝記をもう一度ひっくり返してみなくては。

(7)ベベートによると彼はタンバ・トリオに入る時に歌を1年間練習したそうです。それは、「3人で歌うのに、4人で歌っているような印象を与える」タンバのコーラスがとても難しかったからだとのこと。そしてベベートはそれを「リザルタント・トーン(結合音)」と言っていました。これも面白いです。

(8)ホベルト・メネスカルはトムについて、「トムは「その音は間違っている」とは決して言わなかった」と語っていました。メネスカルの曲をトムが弾いて、ある部分を違う音で弾いて、「ごめんごめん、間違えた」と謝って、同じことを繰り返すうちに、メネスカルの方が「その音の方がいいね」と認めたことがあったそうです。「トムは「間違っている」とは決して言わないで、そう導くんだ」と言っていました。

(9)同じくメネスカルが語っていたトムのエピソード。ある時トムから電話があって訪ねていくと、「君のために曲を作った」と言われたそうです。それが「サーフボード」で、「トムが僕(メネスカル)のスタイルで、僕よりずっと素敵に書いた曲だ」とメネスカル。そして、「どうして僕の曲を?」とメネスカルが訊ねると、トムは「だって僕が書かなきゃ君が書いただろう?」と言ったそうです。

(10)セルジオ・カブラルは「トムが影響を受けているのはフランス人だ。ドビュッシーとラヴェルだ」とはっきりと言っていました。

(11)パウロ・ジョビンによると、トムはよくラフマニノフのピアノ協奏曲第二番を自分流に弾いていたそうです。面白い。

(12)カルロス・リラは、ボサノヴァをムーヴメントとして捉えるのには反対だ、なぜならボサノヴァは自然発生したからだと言っていました。

*上記の中では(6)がやはりとても気になります。うーむ。
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2007年08月04日

映画「ディス・イズ・ボサノヴァ」

今日封切りの映画「ディス・イズ・ボサノヴァ」(原題「Coisa Mais Linda」)を観てきました。

僕はDVDですでに観ているのですが、字幕がない状態では彼らが喋っていることの大半が理解できなかったので、今回は感激が全然違いました。すばらしかったです。このブログをお読みいただいている方はぜひご覧になることをお勧めします。

これからご覧になる方のために詳細は書きませんが、僕が非常に興味深く思ったことをいくつか書き留めておきます。

(1)アルトゥール・ダ・ダヴォラの発言で、トム・ジョビンが発見したのはブラジル音楽の枠組みを換えることだったと、少ない音数で独創的な音楽を構築したトムの作風は、オスカー・ニーマイヤーの「シンメトリーを欠いているのにとても美しい芸術」と似ているという言葉がありました。そしてそのことから、ボサノヴァは1922年のモダニズム運動の一環だと、「現代芸術週間の最後の一吹きなんだ」という解釈。これはとても興味深いです。

(2)カルロス・リラは「メキシコのボレロはサンバ・カンサォンと大いに関係がある」と語っていました。カルロス・リラはガロートからヴィオラォンを教わる一方で、アルトゥール・カストロというボレロの作曲家からもヴィオラォンを教わっていたそうです。その2つの側面がとても大事だと話していました。

(3)パウロ・ジョビンによると、トムに作曲家になりなさいと勧めたピアノ教師のルーシア・ブランコは、ピアノのタッチがすばらしくて、トムは彼女を「タッチの女王」と呼んでいたそうです。すなわち、トムのあの繊細なピアノ・タッチの師は彼女だったということです。

(4)ベベートによると、ジョアン・ジルベルトの最初のレコーディングで、出番がなくなったグアラニーがたまたま始めたカイシェッタのリズムをジョアンが気に入って、それがボサノヴァのドラムスのリズムとして定着することになったそうです。

それから今となってはドゥルヴァル・フェヘイラの証言と演奏が胸を打ちます。冥福を祈ります。

あとは、カルロス・リラがガーヴェアのベネー・ヌネスの家でホナルド・ボスコリと出会った時にボスコリに言われた言葉がすばらしい。ボスコリはこう言ったそうです。
「洗濯物を同じ袋に入れないか?」
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2007年04月19日

真夏の日比谷野音でトムのトリビュート・コンサート

8月18日に、トム・ジョビンのトリビュート・コンサートが彼のゆかりの地、日比谷野音で開かれるそうです。日比谷野音!? 何だか本当に予言した通りになってきたのが、極めてジョビン的な展開であります。

出演は、トムとレコーディングしたこともある小野リサと、ゲストにパウロ・ジョビン、ダニエル・ジョビン、ミウーシャなど。何でもいいけど、心のこもったライヴになることを、切に切に切に、祈ります。

*実は僕は小野リサはCDも持っていないしライヴも聴いたことがないし、大島守さんの「ボサ・ノヴァが流れる午後」でどういう少女だったかを読んだことがあるだけです。当日が楽しみです。
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2007年04月14日

カート・ヴォネガットの冥福を祈ります

12日の夕刊の訃報を見落としていました。カート・ヴォネガットが亡くなったとのこと。とても淋しいです。呆然としてしまいます。

僕はヴォネガットの「拡大家族」という考え方は絶対にトム・ジョビンの音楽の方法に通じていると考えていました。そのことを書いたこともあったのですが、誰からも何の反応もなかった。いつかそのことをヴォネガットと話したいと思っていたのですが、まさかかなうはずもなく、かの「宇宙のさすらいびと」に「すばらしいこと」が起こってしまいました。今ごろ「天の誰かさん」の前で「初めまして」と挨拶していることでしょう。チリンチリン。

今日は仕事を早くやっつけて、グールドをかけながら「チャンピオンたちの朝食」を読みたいです。僕が初めて原書で読もうとした小説でした。

最後に、「ジェイルバード」の中から僕が世界でいちばん好きなジョークを。シチュエーションを説明しないと面白くないかもしれないけど、ヴォネガットの人生観が凝縮されているように思える一節です。

「きょうは火曜日のような気がしてならないわ」
「きょうは火曜日でございます」
「だからそんな気がするのよね」


僕はカート・ヴォネガットの冥福を心から祈ります。

公式サイト
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2006年09月22日

赤いからす・松本啓司さんのトリビュート・ライヴ

休日だった月曜日の夜、僕のかつてのホームバーだった吉祥寺のジャズバー「赤いからす」で、前マスター・松本啓司さんを偲んでの追悼ライヴがありました。古くからの常連とこの店ゆかりのミュージシャンたちと飲んで喋って騒いで深夜まで過ごしました。

僕がこの店に通い始めたのは18年くらい前だったと思います。まだまだ駆け出しの酔っ払いだった当時の僕にとって、松本さんは望み得るかぎり最高のバーのマスターでした。ジャズバーであれ何バーであれ、僕がバーに望んでいる応対はたった一つ、「放っておいてくれること」なのですが、松本さんはこの「放っておいてくれること」が抜群にうまかった。ちゃんと気にかけていてくれるのですが、放っておいてくれるのです。そのさりげなさが本当に絶妙でした。あれは天性の「やさしさ」だったとしか思えません。

それで15年くらい前にはずいぶんこの店に通いました。もちろん食事もおいしかったし、演奏も楽しかった。おまけに料金はすごく安かった(毎回2千円くらいで飲んでいた記憶があります)。出演している女性ヴォーカルとステージのあとに皆で二次会などということも良くありました。とにかく酒だけはずいぶん飲みました。

1999年9月18日に、松本啓司さんが亡くなりました。その翌々日だったと思うのですが、会社で「赤いからすの松本さんという方から電話です」と呼ばれて電話に出ると、ママの声でした。僕は咄嗟に、「ああ、ボウリング?」と言いました。以前から誘われていた常連各位のボウリング会にお呼びが掛かったのだと思ったのです。ところがママは、「啓さんが亡くなったのよ」と短く言いました。僕は「え!」と大声を出して、本当に飛び上がってしまいました。もうすっかり良くなっていたものと思っていたので。

赤いからすでの葬儀ライヴのことは語り草になっています。あれは本当にすごいライヴでした。出演したミュージシャンは130名。出棺はたまたま脇にいた僕も手伝って4階から1階まで階段を下りました。

その後、現オーナーの杉田さんが見事に店を引き継いで現在に至っているのですが、最近は僕の生活スタイルも変わってしまって、年に数えるほどしか店に行けなくなってしまいました。だから「かつてのホームバー」と呼んでいる次第です。

内装はいくらか変わってしまったものの、全体の雰囲気は当時のままです。吉祥寺にいくつかあるジャズ・ライヴ・バーの中でも極めて気さくな店ですので、お近くまでお越しの際にはお立ち寄りください。かつての常連の末席を汚している僕としては、この店がいつまでも存続してくれることを願ってやみません。
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2006年09月04日

サボっていてすみません

書き込みをサボってしまっていて申し訳ありません。身辺でいろいろと大きな変化がありまして、多忙を言い訳に放置してしまいました。

おまけに今日から5日間留守にします。訳したい文章などはたくさんあるので、戻ってからまた少しずつ紹介しようと思います。
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2006年07月18日

「ジョビン・マイ・ラヴ」次回のライヴは8月20日

上田力さんとナンダ・ノヴァの次回の「ジョビン・マイ・ラヴ」は、ひょんなことから、「トム・ジョビン来日20周年記念」のライヴとなりました。

20年前の1986年7月30日、キャピトル東急地下1階・月光の間で、上田さんは初来日したトム・ジョビンにインタヴュー。それから20年の時を経て、「ジョビン全曲演奏」という途方もないプロジェクトに取り組む「ジョビン・マイ・ラヴ」の38回目のライヴが行なわれます。

真夏の日曜日の夕方、ビールを片手に聴きたいものです……。

Jobim My Love 〜act 38〜

2006年8月20日(日)@ 新大久保 space Do

■お申込先・お問い合わせ先■
mail hiroshiueda_key@yahoo.co.jp

Space Nova(辻)tel.& fax. 03-3408-7588
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2006年06月20日

映画「ヴィニシウス」を観る

ミゲル・ファリア・ジュニア監督の映画「ヴィニシウス」のDVDを観ました。

基本的にドキュメンタリーなので、静かな映画です。ヴィニシウスを良く知る人たちへのインタヴューと、若手アーティストの演奏と、ヴィニシウスの映像をいくつか盛り込んだ内容です。

シコ、カエターノ、ベターニャ、エドゥ、カルロス・リラ、フランシス・イーミ、トッキーニョ、などなどが出演。しかし、正直、僕くらいのポルトガル語力だと、あまり楽しめませんでした……。

ジョビンの映画も準備中だと思いますが、こういうのは、難しいですよねえ。

なお、リージョンコードが日本向けになっていないので要注意です。僕はパソコンで見ましたが。

*という感じで、ボツボツと再開します。
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2006年06月14日

お詫び

新しい記事を全然書いていないのですが、FIFAワールドカップに明け暮れているわけではなくて、珍しく体調を崩してしまっています。もう数日したら書ける状態になると思いますので、どうかご容赦ください。
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2006年06月07日

ディック・ファルネイ再考

ディック・ファルネイ研究家(?)の尾崎さんに、ディック・ファルネイの若い頃の録音をたんまりと聴かせていただく機会がありました。

ディック・ファルネイのかつてのアイドルは、ビング・クロスビー、ナット・キング・コール、ジョージ・シアリング、デイヴ・ブルーベックだったと言います。しかしそのヴォーカルはビング・クロスビーよりも数倍洗練されているし、シナトラなんか目じゃないくらいソフト・アンド・スムーズです。おまけにピアノはシアリングやブルーベックを消化して、のちに友人になったビル・エヴァンスとも共通するハーモニーの、これまた洒脱の極地。ちょっと唖然とするくらい格好良いスタイリストです。

きっとこのモダニズムこそが、ボサノヴァを生み出した原点なのでしょう。ディック・ファルネイが米国からブラジルに戻って来なかったら(詳しくは「ボサノヴァの歴史」を参照のこと)、もしかしたらボサノヴァは生まれていなかったかもしれません。

それで個人的妄想なのですが、ジョアン・ジルベルトが「コパカバーナ」を録音しないかなあ……。
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2006年06月06日

『フューチャリズモ』カシン+2

僕が古い音楽しか聴いていないのをあちこちの人が心配して「こういうのも聴いたら?」といろいろと勧めてくれるのですが、そのほとんどは無視してやり過ごしています。で、これはたまたまちょっとした理由もあって聴いてみようという気になって、先日買ってきて、聴いてみました。

悪くはないと思うのですが、僕にはうまく感想が述べられません。こういう音楽もあって良いと思います。はい。印象に残ったのはジョアン・ドナートとの共作の「オ・セウ・ルガール」という曲。それとタイトル曲の「フトゥリズモ」。それはこれらの曲が「ボサノヴァっぽいから」ではなくて、音楽を大切にしている姿勢が伝わってくるからです。

さて、モレーノ・ドメニコ・カシン+2のライヴが近づいています。6月27(火)・28日(水)、都内代官山UNITにて。おそらくアルバムそのものの遊び心に満ちたステージになるのでしょう。詳しくはこちらまで。http://www.latina.co.jp/html/liveinfo/mdk+2.html

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2006年05月15日

20万アクセスを突破しました

いつもありがとうございます。5月13日までのアクセス数が200,633件となり、20万件を突破したことになりました。一昨年10月10日の開設以来、1年7ヶ月3日目のことでした。

相変わらず画像はありませんし、こんなに工夫のないブログも今どき珍しいと思うのですが、ご覧いただいて本当に嬉しく思います。ここまで続けてこれたのも、お読みいただいている皆さんからの励ましと脅しのお言葉があったからです(笑)。どうもありがとうございます。

ちなみに、アクセスがダントツに多いのはジョアン・ジルベルト関連の記事です。それでジョアンのことをもうちょっと書きたいと思っているのですが、訳そうと思っていた資料がどこかにいってしまった(笑)。まあ気長にやります。どうぞ過度に期待なさらないでご覧ください。

さて、今日から5日間くらい仕事の都合で書き込みを休みます。どうぞお許しを。では皆さん、おやすみなさい。
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2006年05月13日

想像してみて、ペレとガリンシャをだけ集めたサッカーのブラジル代表チームを。想像してみて、ジョビンとシッコのみで編成されたオーケストラを。想像しました?

表題は、あるカシャッサの宣伝文句だそうです。さて、想像しました?

以前にも紹介したことがありますが、このコラムシリーズを、僕は愛読しています。


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2006年05月09日

上田力さんのライヴのお知らせ

アントニオ・カルロス・ジョビンの全曲演奏に取り組んでいる上田力さんとナンダ・ノヴァの「Jobim My Love act 37」が、5月21日(日)に都内・新大久保のspace Doで行なわれます(開場 2:30 p.m. / 開演 3:00 p.m.)。チケットと問い合わせはTEL/FAX03-3408-7588の「Space Nova」辻さんまで。世間一般のいわゆるボサノヴァの演奏とは一味違った料理のジョビン・ナンバーが楽しめると思います。

僕も伺う予定にしていますので、会場にお越しの方はぜひ声をおかけください! (ちなみにこの場では缶ビールくらいしか飲めないと思います)。


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2006年04月17日

モーツァルトと素数の話

今日はまったく余談の話です。

今夜、スカイ・パーフェクト・TVで「レナードの朝」を放送していたので思わず観てしまいました。

僕は晶文社から出ているオリヴァー・サックスの著作は全部読んでいるのですが、たぶん「妻を帽子と間違えた男」だったと思いますけれど、その中に出てくる一つのエピソードが忘れられません。

それは、いわゆる知的障害の双子の兄弟が、六桁の数字を言い合うことでコミュニケーションをとっていたというできごとです。そして、オリヴァー・サックスがその数字を調べてみると、その数字がすべて素数だったというエピソードです。

この双子の兄弟はモーツァルトが異常なほど好きだったそうです。そしてオリヴァー・サックスは、この二人は数字を音楽のように、例えばトーンや図形のように知覚できたのではないかと言っていました。

僕はその文章を読んだ時にも思ったし、今でも思うのですが、まったく反対のことも言えるのではないかと思います。すなわち、音楽を聴くという行為は、数を数えるという行為なのだと。

そしてさらに言うと、人間は絶えず、無意識的に数を数えながら生きている動物であるように思います。

以上、かなりいい加減な話なので、あまり突っ込まないで下さいませ。
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2006年04月02日

訃報 ジャッキー・マクリーン

朝刊を広げて知ったのですが、ジャッキー・マクリーンが3月31日に亡くなったそうです。

好きなアルト吹きの一人でした。今日は仕事をしながら最近買ったボサノヴァのCDをまとめて聴こうと思っていたのですが、急遽予定を変更して、ジャッキー・マクリーンのLPをまとめて聴いています。『4,5 and 6』のジャケットにもらったサインを眺めながら。

ブルーノート東京で、ステージに出る時もひっこむ時も、最前列に座っていた僕の肩に手をついて上り下りした彼を思い出します。

*追記

今日聴いた音楽 ジャッキー・マクリーン追悼特集

*以下、すべてLPです。『レフト・アローン』を除いてAB面通して聴きました。

『4、5&6』

『スウィング・スワング・スウィンギン』

『クール・ストラッティン』(ソニー・クラーク)

『ジャッキー・マクリーン・クインテット』(ジュビリー盤)

『ニュー・ワイン・イン・オールド・ボトルズ』(ウィズ・ザ・グレイト・ジャズ・トリオ)

『ジャッキー・マクリーン・クインテット』(ブルーノート盤)

『リー・ウェイ』(リー・モーガン)

『ア・ロング・ドリンク・オヴ・ザ・ブルース』

『レフト・アローン』(マル・ウォルドロン)

『ライヴ・アット・モンマルトル』

『シェイズ・オヴ・レッド』(フレディ・レッド)

『キャプチャー・スウィング』

『ライク・オールド・タイムス』(マル・ウォルドロン&ジャッキー・マクリーン)

これくらい聴けば供養になるでしょうか? ジャッキー・マクリーンのご冥福を心からお祈りします。

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2006年04月01日

「Sem Voce」のライヴ

昨夜は東京・中目黒「楽屋」でジョビン・トリビュート・ライヴ「Sem Voce」のライヴ。場内満席の大盛況でした。

スティーヴ・サックスさんのアレンジはどちらかと言うとオーソドックスでシンプルですが、楽曲の美しさと各人の持ち味を充分に引き出していて、とても効果的です。絶妙のアンサンブとグルーヴを堪能させていただきました。

選曲も、“新曲”の「フォーエヴァー・グリーン」を始め(山本のりこさんはこの曲をとても気に入っているそうです)、「ショーロ」、「ディアローゴ」、「ポル・トーダ・ア・ミーニャ・ヴィーダ」、「ジャネラス・アベルタス」、「レッド・ブラウス」など、とても渋かったのですが、どなたかがおっしゃっていたように、「こういう「超有名曲以外の曲」がジョビンは良いんだよね」という意見に賛成です。とても貴重なこの試み、ぜひとも長く続けていただきたいと思います。

あと、この夜のMVPは、ピアノの二村希一さんに! それと、「この一曲」は、ラストの「デイ・トリッパー」に!(詳細は私の口からは伏せておきます)

さて、会場でお会いした皆さん、どうもありがとうございました。クリントンさん、バンマスさん、えんたつさん、unsrdstさん、尾崎さん(以上、年齢順)、お話しさせていただいて楽しかったです。先に失礼して申し訳ありませんでした。皆さんご無事に帰還していらっしゃるでしょうか?(笑)

ジョビンを愛する演奏者のすばらしい音楽と、ジョビンを愛するオーディエンスとの楽しい語らい。演奏中にふと、今日のこの場は「見守られている」だろうなあと思いました。忘れられない素敵な夜になりました。
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2006年03月30日

「Sem Voce」のライヴでお会いしましょう

直前になりましたが、今週金曜日(3月31日)に、アントニオ・カルロス・ジョビンのトリビュート・プロジェクト「Sem Voce」のライヴが、東京・中目黒の「楽屋」であります。

リーダーはスティーヴ・サックスさん(フルート/サックス)、ヴォーカル・ギターは山本のりこさん、ピアノは二村希一さん、チェロは柏木広樹さん。

「コメント」欄にお書きいただいているように、このブログをご覧の何人かの方々と、当日会場でお会いする予定もあります。

楽屋 電話 (03) 3714-2607
http://www.rakuya.net/
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2006年03月27日

良かったこと

このブログをやっていて良かったことはたくさんありますが、時々、ご自身の演奏を録音して送ってくださる方がいます。今までに8人くらいいました(グループを含むので8組ですね)。

僕も真剣に聴いて真剣に意見を言います。でも、そうやって送ってくださる方の演奏は、だいたいとても良いのです。良いと言うか、僕の好みに合うのです。

せっかく聴かせていただいても何のお力にもなれないのですが、僕の方は、大変得をした気分です。何度も繰り返し聴いているものもいくつかあります。

というわけで、今、Rさんの「Velas」を聴いています。
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2006年03月12日

SOM LIVREの再発

SOM LIVREの再発はすごいですね。しかし僕はこういう時に限って「そんなに珍しくないけれど探していた中古盤」などを見つけてしまったりしているので、ちまちまと買い集めていくつもりです。買い逃したらその時はその時です。

それに、ジャズボサ系には結構当たり外れが多い……と言うか、世間では有名なのだけれど僕にとっては退屈というアルバムも多々あるので、試聴などしながらのんびりと買えば良いと思っています。これだからコレクターにはなれないのですね。

ところでシコの新DVD3枚は3月発売と聴いていたのだけれど、まだなのかなあ。
posted by naoki at 21:35| Comment(12) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする